出版社内容情報
最愛のデナが大事にしていた指輪を宿敵アンブローズから取り戻すため、クォートは宿に忍びこむ。だがそこには恐るべき敵の罠が!
パトリック・ロスファス[ロスファス パトリック]
著・文・その他
山形 浩生[ヤマガタ ヒロオ]
翻訳
渡辺 佐智江[ワタナベ サチエ]
翻訳
守岡 桜[モリオカ サクラ]
翻訳
内容説明
最愛のデナが宿敵アンブローズと談笑しているところを目撃したクォートは、デナを忘れようと苦悩する。そんな彼を心配したシモンとウィレムに連れられて訪れた酒場でクォートはデナと偶然再会し、アンブローズとは知人に紹介されただけの関係だとわかる。ただそのとき、大事な指輪をアンブローズに預けたが返してくれないのだとも。クォートは指輪を取り返すため、アンブローズが宿泊する金の仔馬亭の部屋に忍びこむが!?
著者等紹介
ロスファス,パトリック[ロスファス,パトリック] [Rothfuss,Patrick]
1973年アメリカ・ウィスコンシン州の生まれ。ウィスコンシン大学在学時から地元紙向けコラムの執筆や、ラジオのコメディ番組の脚本を手がける。“キングキラー・クロニクル”第1部である『風の名前』はクィル賞、アレックス賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
13
今回も大学の中での出来事がメインに描かれるのだけれど、その様子がとにかく面白く、クォートがいかにリュート、音楽を愛しているのかが分かる場面では、クォートと一緒に思わず涙しそうに。そしてその事が実は今回語られる事件の裏側にあった事が判明する場面では胸が暖かくなります。しかし相変わらずクォートは危なかっしいですが、優秀なレラールといえどもまだまだ少年でしかないんですよね。そんなクォートですが、ようやくチャンドリアンについての手掛かりとなりうるきっかけを得て、物語も次巻から動き出しそうな予感です!2018/07/03
tom
12
主人公の魔術師見習いクォートの武勇録。でもちょっとばかり中だるみの感あり。読み続ける気持ちはあるのだけれど、ちゃんと面白くなるのかどうか、かなり不安。2018/09/19
イツキ
8
アンブローズから指輪を取り戻そうとして失敗し窮地に立たされるクォート、悪為から身を守るために苦心する姿とクォートのために協力する学友達がとても印象的な巻でした。散々苦労した後でアンブローズに反撃する場面などはとても痛快でクォート、シモン、ウィレムの三人組はやはり読んでいてとても楽しいです。すれ違いながらもデナとの距離も縮んでいるようでいい方向に展開してくれればと思います。2018/09/30
綾乃
6
相変わらずデナに振り回され、暴走気味のクォートくん。個人的には正体がつかめないアウリとの会話が、味わい深くて好きです。 2019/04/24
どんまいシリル
5
第一部をおさらいしたので、完璧に楽しめた。ようやくウィルとシモンの区別がつくようになり、初めてデナに好感をもった。行きつく先が宿屋のおっさんなのだけれど、どんな展開を聞かせてくれるのか、この先もすごく楽しみ。2018/06/10