出版社内容情報
トレボンでデナと思わぬ再開を果したクォートは、二人で惨劇の現場の調査に赴く。だがそこで怖るべき恐竜ドラッカスに遭遇し……
内容説明
チャンドリアンのしわざと思われる殺戮の調査のため、トレボンの町へと急行したクォートは、ただひとり生き残ったという目撃者から状況を聞き出そうとした。だがその目撃者とは、なんと麗しのデナであった!惨劇の現場へ調査に赴いた二人は、そこで怖るべき竜のドラッカスと遭遇する。狂乱し町を襲うドラッカスに、クォートは秘術を駆使して敢然と立ち向かうが…話題沸騰の正統派本格ファンタジイ第1部、堂々完結!
著者等紹介
ロスファス,パトリック[ロスファス,パトリック] [Rothfuss,Patrick]
1973年アメリカ・ウィスコンシン州の生まれ。ウィスコンシン大学在学時から地元紙向けコラムの執筆や、ラジオのコメディ番組の脚本を手がける。7年以上かけて書き上げた作品が「未来の作家」コンテストで優勝し、“キングキラー・クロニクル”3部作として出版されるきっかけとなった。第1部である『風の名前』はクィル賞、アレックス賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
19
第一部完結編。チャンドリアンを追ってやってきた場所でデナと共に発見するのはドラゴン?!今まで名前だけ出てきた生き物と遭遇するクォートが取った行動とその結果が第一の山場でしたが、大学に戻ったクォートがアンブローズの挑発を受けた結果が描かれる場面が更なる山場。更に、宿屋で起こる事件とその時のクォートの様子が示唆しているものは一体?!来年春の第二部刊行が待ちきれません~。2017/07/23
tom
11
このシリーズは、第五巻でオシマイ。しかしながら、物語はここから始まる。この翻訳本、もともとはずいぶん前に別の出版社から出ていたもの。TV映画になるとかでハヤカワさんが5分冊にして出版したもの。ハヤカワさんは、第一巻を出版した責任を取って、第二巻を出してくれるのでしょうか。少なくとも、この本の後書きには、第二巻の出版を予感させるような文言はない。期待だけさせて、その後のことは知らないなんてことはないですよね。2017/10/09
柏もち
8
読み終わると、ここまでのすべてが序章であった、という感想をもつ。不遇なチート主人公が学園に入って活躍する、というのは日本のファンタジー系ライトノベルの定番で、本作もストーリーの大筋は同じだ(勿論ライトノベルと比べると文章の上手さと表現力は段違いだが)。部の最後、竜との対決、といえば山場だが、盛り上がりに欠ける。とはいえ現実は華々しくない、というのがこの物語の逆説的な魅力となっているようにも思える。最後に、麻薬が自然と出てくるあたりが日本と諸外国の差だなーと面白く感じた。2017/11/27
ネロ
7
過去回想でも現実でも山場を迎えた今巻、読み応えは十分でした。主人公が女性に抱く夢や希望がなんとも青臭くて焦れったいったらない。デナはちょっとスレすぎてるので、個人的にはフェラ推しですが、そんなしたたかなデナがこぼした弱気な言葉にちょっと心が揺らいだり。原作映画化ドラマ化が実現することを切に願っています。でもその前に、原作ちゃんと終わらせて、翻訳も刊行してくれないとですね。2017/09/30
どんまいシリル
7
文庫が出たので購入し再読した。最近読んだのに、忘れているところが多く、楽しめた。第2部早くでないかなぁ。2017/08/12