出版社内容情報
夜道でアンブローズの差し向けた二人組の刺客に襲われたクォートは、やむなく慣れ親しんだアンカー亭をはなれて身を隠したが……
内容説明
イムリの音楽堂エオリアンで、リュートの演奏により才能パイプを手に入れたクォートは、評判の旅館、馬四亭での豪華な暮らしを手に入れた。一旬間に三晩演奏するだけで、部屋と食事を無料で提供してもらえるのだ。イムリへと向かう荷馬車で乗り合わせた美しい少女デナとも再会し、秘術校の学業も順調だ。キルヴィン師匠の鯨場にて、三カ月で見習いから工芸術士となったのだ。だが、すべてが好転したかと思えたとき…!?
著者等紹介
ロスファス,パトリック[ロスファス,パトリック] [Rothfuss,Patrick]
1973年アメリカ・ウィスコンシン州の生まれ。ウィスコンシン大学在学時から地元紙向けコラムの執筆や、ラジオのコメディ番組の脚本を手がける。7年以上かけて書き上げたシリーズの原形が「未来の作家」コンテストで優勝し、“キングキラー・クロニクル”3部作として出版されるきっかけとなった。第1部である『風の名前』はクィル賞、アレックス賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
17
貴族の学生による嫌がらせは命を狙われる事態にまで発展。からくも逃げる事はできても更なる窮地に追い込まれるクォート。そんなクォートの学生生活を中心に描かれる中で、あれれ、風の名前が出ませんでした?!気づけよクォートと思いましたが、実は全然違うのかな。デナとの距離感も微笑ましい様子で描かれる中、ついにチャンドリアンの情報が・・・!2017/07/02
tom
10
それなりに面白い展開。ところで、残り1冊でシリーズは、終了。続巻は、出版されているのだけど、ハヤカワさんは、翻訳してくれるのかしら。きっと、続巻を翻訳するということで、このシリーズを文庫化したと思うのだけど、どうなのだろう。もし万一、続巻の翻訳がない(あるいは、出版はずいぶん先のこと)だとしたら、ハヤカワさんの商売人根性をちょっと笑ってしまうことに。2017/09/11
どんまいシリル
9
謎が多い中、イカレタ先生がチラッと風の名前を口にしていなかったか?まさかのスルー?今回は、ダーナの謎が少し解けたが、彼女はこの後、悲劇的な運命をとげるか裏切るかのどちらかと予測しておこう。物語はかなり面白くなってきた。いよいよ借金が増え、収入の見込みが絶望的でも、このたくましさは素晴らしい。あっという間に読んでしまった。続きが楽しみ。2017/06/24
ネロ
6
主人公、まさに生き急いでます。様々名方面での才能が認められ、イムリでも大学でも居場所が築かれつつあるのに、相変わらず金銭的に困窮してるのが可笑しい。なんとかして文書館に入りたいのはわかりますが、頼むからローレン師匠を怒らせないでほしいですね。彼は悪くないんだけど、知識を得るために真っ当でない方法で解決しようとするのはやっぱり違うと思います。いつも無鉄砲でハラハラさせられる彼にはここらでもっと思慮深さを身に着けてほしいですね。デナに対するときのように笑2017/07/15
どんまいシリル
5
再読。2018/06/06