内容説明
皇帝により戦争の道具として育てられた天使アキヴァは、宿敵のキメラの一味カルーと恋に落ち、つかの間の夢をみる。だが、知らずにしてしまった“裏切り”が、キメラ殺りくを招き、ふたりは敵味方に分かれて闘うことに。後悔するアキヴァは仲間を集め、戦争の元凶である皇帝の暗殺を決意するのだが、その企ては、さらに血塗られた陰謀にのみこまれていく…。過酷な運命に抗うふたりの恋人たちを描いた傑作ファンタジイ。
著者等紹介
テイラー，レイニ［テイラー，レイニ］ ［Ｔａｙｌｏｒ，Ｌａｉｎｉ］
１９７１年、カリフォルニア州生まれ。カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、イラストレーターや書籍編集などの仕事に就く。２００４年にイラストレーターの夫Ｊｉｍ Ｄｉ ＢａｒｔｏｌｏとともにグラフィックノベルＴｈｅ Ｄｒｏｗｎｅｄを刊行。また、２００７年に初の長篇となる妖精ファンタジイＤｒｅａｍｄａｒｋ：Ｂｌａｃｋｂｒｉｎｇｅｒを発表した。２０１１年に発表した『煙と骨の魔法少女』は、アンドレ・ノートン賞の最終候補にあがったほか、各書評で絶賛され、映画化が進行中である
桑原洋子［クワハラヨウコ］
慶應義塾大学文学部英米文学科修士課程修了、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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しゃお
8
ジリジリと展開する物語には緊張感が漂います。そんな中でカルーの友人であるズザナとその恋人のミックの二人の存在はその重さを中和させてくれるかのよう。 アキヴァが抱える希望とカルーが抱える希望。それぞれが未来を描く中でいつしか味方となる存在が増える一方で残酷な現実も目の前に。二人がかつて夢見た希望は果たして現実となるのか。そして二人は再び互いを素直に想い想われる事が出来るのか。完結編が早く読みたい！2014/06/17
blue.
5
読んだ後思ったのは、一筋縄ではいかない。本当に波乱波乱の連続で、一息つく暇もない。二人の行方は気になるけれど、それよりも様々なキャラクターの行方も気になる。世界観もしっかりしていて、キャラクターの心の描写も人間味がある。もしこのままこの物語が上手く完結したならばファンタジー小説の傑作になるんじゃないかと思った。完結作を出来るだけ早く出版して欲しいです。2014/06/29
バームクーヘン
2
続きが気になる。 海外から翻訳されて、日本でその面白さに気付かれるまでの時差がとてもとても長く感じる。2015/07/29
kutya
1
久しぶりに面白い異世界物語に出会えて幸せ。どのくらい面白かったかというと、早く第３部が読みたくて、英語版を購入しようか真剣に迷ったくらい！天使の姿形をした酷薄な専制皇帝、殺した敵の数だけ指に入れ墨を入れた戦士が天使なんて。キメラと天使の果てしない戦い、そこで翻弄されるロミオとジュリエットのような二人。痛みを伴う魔法。プラハから来た二人もいい味出してる。最後にどんな結末で締めくくられるのか、ワクワクです。2014/12/10
しのぶ
1
ああ読み終わってしまった。この記憶が確かなうちに、つづきを早く！ 物語はまさにここから！というところで終わりだなんて、つらすぎる…。今回は基本的に常にシリアスでダークな展開ですが、カルー同様、私もズザナとミック、そしてイッサに救われました。ジリの片思いも切ないです。2014/09/05
