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ハヤカワ文庫
世界樹の影の都

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150205508
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

世界樹の根元の町で生きる盲目の女工芸家はある子神の死を機に神々の秘密を知ることに

内容説明

かつてこの世界は光の神イテンパスと闇の神ナハド、黄昏の女神エネファの“三神”によって創られた。しかし十年前、イテンパスはその罪のために人の身に堕ちた。そして現在、空中都市スカイを支える世界樹の影の街で暮らす盲目の工芸家オリーは、ほぼ不死のはずの子神の死体を発見する。事件はやがて、オリーと彼女の家に居候する謎の男シャイニーを陰謀の渦に巻き込んでゆく―神と人間、力と魔法の新たな姿を描く傑作。

著者等紹介

ジェミシン,N.K.[ジェミシン,N.K.][Jemisin,N.K.]
アメリカ、ニューヨーク市ブルックリン在住。2004年のデビュー以来、キャリア・カウンセラーとして勤務するかたわら多数の思弁的短篇小説をSFや主流文学の雑誌に発表しつづけている。2010年には短篇「可能性はゼロじゃない」でヒューゴー賞、ネビュラ賞にダブルノミネートされた。2010年3月刊行の長篇デビュー作『空の都の神々は』はローカス賞を受賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞の候補となり、ジェイムズ・ティプトリー・Jr記念賞のオナーリストに挙げられた

佐田千織[サダチオリ]
関西大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハルト

7
今作はあの神がメインとなっての作品。前作登場のキャラもちらほら。盲目の芸術家が主人公となり、神々を巡る過酷な運命に巻き込まれ挫けそうになりながらも立ち向かう、彼女の気高さ強さ繊細さがよく描かれていて読みごたえがありました。彼女の能力はそこでそう使うのかとびっくり納得。そしてあの人の、神様なのに不器用で臆病で愚かで弱くて孤独で葛藤を抱えた人間くさいところに心擽られました。〈三神〉同士や子神との濃い愛憎がやはり好きだなあ。完結編の次巻でどのように決着がつくのか楽しみです。2013/03/10

なつみかん

6
こうしたファンタジーで、神とその世界を巡る物語というなら好きなもので〜この2019年の秋ようやく〝あのシリーズ〟の続編が出るとしても待ち切れず、そのツナギになればと手にしてみたものの、この世界にはどうにも馴染むことができず。世の評判もよく受賞暦もある作品だとしても、僕はこの世界のモノではなかったんだという他所者感だけが残る。そうなると〝あの世界〟へ連れていって、と余計にまた焦がれてくる。2019/05/12

どんまいシリル

5
前作よりは読みやすいものの、前作以上に高慢でナルシストな主人公の語りに、イライラした。追われたり、捕まったりして、危機的な面白さはあるのだけれど、神々が子供以下の威厳のなさで、結局この世界は好きになれなかった。ラストは少し良かったかな。2017/01/11

斑入り山吹

4
なかなかよかった。1冊目を読んでからちょっと間が空いてうろ覚えの部分もあったが、読みながらぼちぼち思い出した。1冊目との類似点と相違点がいろいろ面白い。類似点はぜったい意識してのことだろうなぁ。そこを2番煎じと捉えるか否かだな。愛オンリーというのはなかなかありえなくって、有り体にいえば嫉妬とか支配欲とか許容とか当事者たちだけの互いの理解とか、まあそういうことをうまく描いていると思う。生々しい話はふだん読まないから知らないだけかもしれないが、1冊目ともども〇ッ〇スの描写が面白かった。続きも早く読みたい。2013/10/19

伊佐奈

4
この作者の書く物語には、いつもいい意味で裏切られるなあ……。語り手の一人称にも、前回同様の「仕掛け」があるとは思わなかった。前作ほどすっきりした結末ではないかもしれないけれども、希望を感じさせる余韻が残る終わり方でした。……次作もとっても気になるので、ハヤカワさん、ちゃんと最終巻も翻訳してくださいね(解説に明記されてなかったから、ちょっと気になって……)。2012/10/20

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