内容説明
正式な緑の使者ではないにもかかわらず、密書を狙う追手や、古の忌まわしい生き物によってたびたび危機に陥るカリガン。消し身の魔法や使者の亡霊たちの声のおかげでなんとか王都サコアにたどり着くが、城では密書の真偽を疑われることになる。いっぽう現王の兄アミルトン公の一派は、王座奪還にむけ暗殺計画を進めつつあった。運命で結ばれた緑の使者たちの誇りと絆は王を、そして人間の世界を守ることができるのか!?―。
著者等紹介
ブリテン,クリステン[ブリテン,クリステン][Britain,Kristen]
アメリカ、ニューヨーク州で育つ。1987年にイサカ大学で映画製作の学位を取得。卒業後は米国各地の国立公園で森林警備隊員として働く。1998年に出版されたデビュー作である『緑の使者の伝説』は好評を博し、今なお書き継がれる人気シリーズとなっている。メイン州在住
小林みき[コバヤシミキ]
慶應義塾大学大学院修士課程修了、米シモンズ・カレッジ大学院修士課程修了、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うにねこ
6
上下巻まとめての感想になりますが、お気に入りの海外ファンタジーを再読です。 普通の学生が「緑の使者」に託された王への密書を届けるため、旅をし様々な困難を乗り越えて行くお話。 旅・冒険モノは好きなので面白かったですし、色んな事を匂わせていても、「一区切り」としてそんなに後味の悪い終わり方じゃなかった所も良かったです。 解説にはシリーズが四作目まで刊行されているそうですが、二作目が翻訳されるのはまだまだ先になりそう(^_^;) 時々再読して、続編が発売されるのを気長に待ちたいと思います。2015/11/07
mayuri(Toli)
5
ザカリー王とカリガンは、お互いに惹かれ合っている様子がニヤニヤできる反面、ちょっと急接近すぎるかな? という印象。いくら若いといっても一国の王様が、商人の娘にやすやすと恋をしたらいけない気がします……。 そういったツッコミどころはあるのですが、カリガンとザカリー王の今後の関係が気になるのも事実です。気になる伏線もふんだんに盛り込まれていましたしね。続刊の刊行を望みたいところであります。2012/12/30
みふく
5
中継ぎの世界で、カリガンがこれから一生ショーデルと一緒に過ごす?と考えたことににやりとしたのは私だけかもしれない。そしてザカリー王がそわそわしてるのに舌打ちしそうになったのも私だけかも。続編ものとはいえ、ここで終わりか…と思わずにはいれませんでした。続きを自分は希望したい!だってショーデル死んでないでしょ!今後も出るでしよ!さりげなく、少なくとも自分ねはさりげなく感じたのだけど、カリガンがさりげなく大きく成長していることににっこりした。2012/10/01
konkon
4
好きなタイプのファンタジーでした。主人公のカリガンが良かったです。4冊目まで出ているようなので、早く翻訳が出版されることを期待します。2016/06/07
こま
3
王の伝令である緑の使者に後を託された少女が苦労の末、密書を届けるまでが前半。後半はその密書の忠告が生かされずに大変な目に遭った王をギリギリ助ける話。伏線がほとんど解消されないまま終わってしまったので不完全燃焼……と後書きを読んだら、続刊出てるそうで、早く出してほしい。2016/11/10
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