内容説明
“霧の落とし子”にして盗賊団を率いるケルシャー。彼の仲間に加わった少女ヴィンは、合金術の訓練を受けて、ルノー家の令嬢という偽の身分を装い貴族社会に入った。すべては“終の帝国”を転覆させるという計画の一端である。計画の壮大さや過去の経験からケルシャーを信じかねていたヴィンだが、彼の人柄にふれ少しずつ希望を感じはじめる。そんななか、彼女はルノー嬢として、読書家の風変わりな青年エレンドと出会い…。
著者等紹介
サンダースン,ブランドン[サンダースン,ブランドン][Sanderson,Brandon]
1975年アメリカ、ネブラスカ州リンカーン生まれ。ブリガム・ヤング大学で生化学を専攻していたが、のちに英文学に転向。2004年に修士号を取得し大学を卒業後も、大学に残り教鞭をとる。また在学中には学内のSF・ファンタジイ同人誌の編集に携わる。2005年に『エラントリス―鎖された都の物語』でデビュー。2006年に刊行された『ミストボーン』三部作は、第三部がニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リスト入り
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カザリ
31
まさかの初恋。。説得力がある恋の場面でした。2015/03/15
りー
14
全3巻の真ん中。前の巻では孤児の少女が被支配者階による王政打倒組織(フランス革命を思わせる)に拾われて超常能力を開花させるところまででした。この巻では、王宮に潜入し…恋の予感です。甘酸っぱいシーンと、弾圧とが描かれていて、王道バリバリのファンタジーになっています。やっぱり舞踏会シーンは読んでいても気持ちが華やぐわー、主人公、ファイっ!!さて、次巻行きます。2020/09/11
tom
13
「王たちの道」が面白かったので借りてきた。この本は2巻目。第1巻は面白げな期待を掻き立てられた。しかしながら、この2巻目は、かなり怪しい。ファンタジーの面白さは、構成された世界観が重要だと思うのだけど、いまだに何も見えない。ここまで読んだのだから、3巻目に進むけれど、果たして、私の期待をかなえてくれるのか。かなり、少々怪しい雰囲気がしてきた。2015/09/15
じお
12
★★★☆☆ 帝国を打倒するという壮大な計画を進めるケルシャー、そんな彼の仲間となり少しずつ頑な心を溶かしていく少女・ヴィン、果たして革命の行く末は?マイフェアレディ始まるエピックファンタジー第2巻。ストーリーが動き出し俄然面白くなる印象。社交界デビューしヴィンが年相応の少女らしく成っていく変化は好ましく、一方でケルシャーも思慮深く良い方に変わったとされるがどうも信用しきれず。ヴィンの恋心も不穏さしか無い。尋問官の強さには圧倒され、スカーの生態、緑ある旧世界など伏線や謎が多く、続きが気になるところ2021/05/08
こめっこ
9
あいかわらず、金属を飲み込んで色々な技を発動させるという世界が面白いです。宮廷の生活に潜り込んだヴィンにエールを送りながら読みました。11番目の金属と不死の支配王がどうなるのか、ますます気になり次巻へ!2010/12/19