内容説明
ニッキとリチャードは“旧世界”のアルトゥラングという町にたどり着いた。ごく普通の夫婦を装って暮らしはじめるが、リチャードは人々のみじめな生きかたに愕然とする。“至高秩序団”は人間の卑しさを説き、救われる唯一の道として、自己犠牲を強いていた。希望のかけらもない、生ける屍のような人々の姿に憤りをおぼえながらも、何とか自らを抑え、目立たぬようふるまうリチャード。だが、思わぬ事態が発生して…。
著者等紹介
佐田千織[サダチオリ]
関西大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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