内容説明
ぼくは見習い魔術師。ある日魔物を召喚中に殺し屋に襲われ、師匠が殺し屋と刺しちがえて死んでしまった。おまけに匠喚術のせいでこの非常時に魔物が出現！だがこの魔物、じつは異次元の魔術師で、召喚されたはずみに魔力をなくし故郷に帰れないという。しかも殺し屋の雇い主に心当たりがあるらしい。魔術の腕を磨いて師匠の仇を討とうと、ぼくはこの魔物の弟子になったが…おとぼけコンビが大活躍の爆笑シリーズ開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HiroNuma7
11
巻末の解説者曰く「ユーモア・ファンタジー」というジャンルだそうです。主人公は、魔術師の弟子・スキーヴ。弟子と言っても、ローソクに火をつけるくらいしかできません。話は、突如現れた暗殺者によって師匠が殺されることで、動き出します。殺される直前に別次元から呼び出された師匠の友人である魔物オゥズ。オゥズも魔術が使えますが、呼び出された際に魔力を失ってしまいます。暗殺者は、オゥズも知る仇敵が仕向けたものでした。魔力を失ったオゥズはスキーヴを弟子として鍛えつつ、魔力を取り戻す方法を探しながら仇敵を倒すことにします。⇒2016/09/20
モルテン
6
魔術の師匠が何者かに殺されてしまい、一人残された新人魔術師スキーヴと、他の次元から召喚され魔術が使えなくなってしまった魔物（天邪鬼）オゥズ。二人の珍道中のコメディファンタジー。原典は1978年出版とのことで、70〜80年代のアメリカのコメディ映画のようなノリ。水玉氏のイラストが超可愛くて、内容を２、３倍魅力的にしてる。どこまでも新人くんなスキーヴと、口が悪いけど面倒見の良いオゥズのバディが楽しい。気楽に読める。2024/08/23
らぴす
5
はぁ〜、やっぱり面白かった。 王道ファンタジーに飽きた人、本格SFが重いと感じ始めた人に、ぜひともお勧めしたい一冊。 各章の引用文のパロディー、軽い文体。チャーミングなキャラクター。それらを引き立てる水玉螢之丞のイラスト。 小学生高学年でも存分に楽しめるんじゃないかな。 だって、明るい終わり方だもん。2015/12/08
RIN
4
表紙のとぼけた雰囲気そのままの、気楽に読めるユーモアSFファンタジーのシリーズ1作目。色んな次元の色んな星に色んな魔術師が居るらしく、宇宙って広いのねと思わず変な所で感心してしまった。未熟な魔術師見習いスキーヴが師匠を殺され、その時にたまたま呼び出された魔物オゥズ(魔力消失中)の弟子になり、諸々の原因となった殺し屋を倒しに行く。翻訳物らしいナンセンスなユーモアに溢れた一冊。40年以上も前の作品だけど特に古さは感じない。寧ろ、新しいばかりが良いって訳じゃ無いのさ、と彼らに笑われた様な楽しい読書だった。2021/08/19
とも
4
海外のファンタジーもの。読みやすくて良かったー(*^^*)シリーズもののようですが図書館に続きが無くて残念。2016/08/07
