内容説明
リヴィング党の首魁〈将軍〉が暗殺された。犯人は、魔道師ナカールの城に隠れ住んでいる〈魔女〉だった。しかも〈魔女〉は、市中を騒がせている誘拐事件にもかかわっているらしい。彼女はいったい何をたくらんでいるのか?いっぽう〈将軍〉を失ったリヴィング党は、新たな指導者のもとでカシュマラー奪還に向けて最後の闘争を繰り広げようとするが…。都市の支配権をめぐる熾烈な争いを描く、人気作家入魂の意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ocean
1
グレン・クック、1989年発表の小説。中世北アフリカ風の架空世界を舞台にしたファンタジー。邪悪な魔法使いに支配されていた都市国家カシュマラーが、大国ヘロデによる侵略によって滅ぼされてから6年後の陰謀と策略に満ちた動乱の数日間を描いた物語り。カシュマラーの独立を目指す地下組織、ヘロデの占領軍、カシュマラーを裏切りヘロデについた砂漠の民の傭兵団、カシュマラーの一般市民、邪悪な魔法使いが暗殺されたあとも砦に立てこもる魔女・・・実に多数の登場人物が織りなす錯綜するストーリーに魅了されます。 2016/03/31
金木犀
0
FT164 1992.5初版