内容説明
盗賊たちの魔手から逃走中、ピーター・レイクは手負いの天翔ける白馬とともに空から落下した。おかげで記憶を完全に失うはめになったが、幸い一命だけはとりとめた。だが、周囲の人々や街の風景が異様に思えるのは、どうやら記憶喪失のためばかりではないらしい―ピーターは、一挙に百年の歳月を飛び超えてしまったのだ!今や別世界と化したマンハッタンを、ピーターは途方にくれて彷徨うが…。物語性の枯渇した現代小説に豊穣な“語り”によって活を入れ、ジョン・アーヴィングと人気を二分するヘルプリンの代表作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベック
1
ファンタジーとして刊行されたけど、本書は世界文学レベルの傑作。あらすじなんか要約できません。血眼になって探して読んでください。2009/10/18
canabi
0
28−20102010/04/01
おおた
0
久しぶりに読了するのがもったいない本。あらすじ云々よりも、とにかくニューヨークと美しい均衡、人々の正しさと優しさと意志によって成り立つ唯一無二の世界を一人でも多くの人と分かち合いたい。ここには世界がある。ページをめくればピーター・レイクと共に白馬に乗ってこの世界を駆け巡ることができる幸せを誰もが感じられるはず。2012/04/03
金木犀
0
FT94 1987.1初版