出版社内容情報
1899年、北京発モスクワ行きの列車に乗りこんだ偽名の女マリヤ。異形の〈荒れ地〉と化したシベリアで列車に謎の少女が現れるが!?
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
39
これはスチームパンクなんだな。北京とモスクワの間に横たわるシベリアは〈荒地〉と呼ばれる未知の生命体が蔓延る土地なのだが二つの都市を急行列車が横断する。前回の旅での事故を父の責任だとされた真実を探るため乗り込むマリア、列車で生まれ列車に生きる列車の子ウェイウェイ、名声を取り戻したいグレイ博士の思惑とクセのある乗客を乗せて走る。長距離列車内の舞台だけで見せる物語は果たしてどこに行きつくのか。エレナとウェイウェイの希望はあると思いたい。2025/12/16
よーよー
35
歴史改変、スチームパンク、SFが融合した物語。閉鎖環境を走る列車という設定に『スノーピアサー』に近い空気感がある。群像劇として綺麗にまとまっているが、期待した「荒れ地」の環境描写が少なく不明瞭だったのは惜しい。モンスターパニック的な高揚感を期待すると、やや物足りなさが残るかもしれない。2026/02/05
ポテンヒット
17
父の汚名を晴らそうと偽名を使って乗り込むマリヤ。列車で生まれ育ったウェイウェイ、いつの間にか列車に紛れ込んだ謎の少女など様々な思惑を持った乗客や乗務員を乗せて〈荒れ地〉と化したシベリアを横断する列車。SF調のミステリーかと読み始めたら、後半からファンタジーに。本書での〈変化〉は、連日ニュースで目にする熊の騒動を思い起こした。熊は出て来ないし、関連はないのだけれど。2025/11/09
もち
14
「これほどの混沌のただなかでも――人の命は勝てると思ったからだ」◆未知の生態系が跋扈する大平原を、横断急行が走る。ガラスを信じる女性、列車で産まれた乗務員、逆転を試みる研究者。曲者たちが揃ったその日、人類は怒涛の邂逅を果たす。■重厚な設定と、軽快なプロットの配合が巧みなSFエンタメ。読めば読むほど状況や前提は分かってくるが、先行きは全く見えない。さりげない言い回しや違和感が、終盤に一気に連結し、暴走し、予想のもう一段階奥まで、読者を運ぶ。世界を別ち、癒着させる、最強の列車に感極まる。2026/01/23
elf51@禅-NEKOMETAL
7
列車がらみの推理小説がないかと探していたところ,表紙が水木しげるみたいだったので買ってみた。SFのジャンルだが,状況にSF的説明がなく,ファンタジーなのか,ジャンル分けし難い。北京からモスクワまで,荒れ地なのか生命体なのか?わからない所を列車で向かうという話。銀河鉄道999みたいな。しかし,999見たいに明確な旅の理由はない。列車が侵蝕されていく様はよく書かれているが,あまりテーマがよく分からない話。表紙はいい。2025/12/12




