出版社内容情報
広大無辺の電脳空間(サイバースペース)とネオン煌く退廃都市が交錯する近未来。元・凄腕カウボーイのケイスは再起のため、「ヤバい仕事」を引き受ける
【目次】
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
27
新版が出たので再読。サイバーパンク、サイバースペースを世に送り出した伝説的名作。40年以上前の作でありかつ方々でコンセプト含め模倣され尽くされてるのだが、それでも強力な読み味。本家の味は強い。ネットが発達しAI全盛の現代の方が解像度高く読めた。 今回印象に残ったのは、リンダとの思い出とケイスの怒り。マエルクムっていいやつ。ウインターミュートの神出鬼没さと万能っぷりすごい。赤いLEDが光るブラウンかわええ、など。 本作は再読おすすめ。あらすじと用語や設定が頭に入ってると含意だらけの文を読むのが楽しい。2025/08/24
ズー
20
SFが好きだと言ったら、英語の先生が勧めてくれたので読んでみた。かなり難解で何度も寝落ちしそうになったりした。でも途中で専門用語インデックスに気付き、照らし合わせながら読んでいったらだいぶ理解できて楽しめてきた。すごく読むのに頭使った。軽はずみにSF好きなんていうもんじゃないと思った😂。しかしこれが40年前ぐらいにタイプライターで書かれたとは思えない、古さを感じさせないサイバー感がすごい。あと所々に日本の名前が出てくるのも面白かった。ネオジャパン的な。2025/10/06
宗蓮
8
全く色褪せないガジェットに描写よる空気に世界観。本質を述べられていないし、言い尽くされている感想?申し訳ない。私には、読めていても知りえないのである。始めからあらゆるコトに説明なくスプロールを引き回される。全くもって理解しないまま進んでは戻り進んでは戻り戻り...しかしやはり遅効性のヤバいブツ。物語中盤からは完全に抜けられなくなっている。読み終わり。ジャックアウト。胸に混沌と渦巻いていた悪酔いは消え去っている。たまんねぇなって。。。2025/09/27
あき
7
新装版が出たので再読。訳文はそのまま、微修正のみ。再読にも関わらず読みにくい文に頻繁に迷子になる。誰が何をしているのかがぱっと分からない。しかしこの文、リズム、単語のチョイスあってこそのニューロマンサーだということもまざまざと感じる。傑作。続編は未読なので楽しみ。2025/09/07
Ars9
2
もう何周目かわからないけど、読むたびに内容の解像度が上がる感覚があって面白い。そういえば二部のラストにある、対象にコンタクトを取ろうとするAIが「一列に並んだ公衆電話の前を歩く人間を、追いかけるようにそれぞれの電話機を一度だけ鳴らす」という演出、いろんな作品で見てる気がするけど、ギブスンのこれが初出だったりするんですかね。2025/10/08
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