出版社内容情報
全銀河の芸術コンテストで、地球人代表が好成績を残さなければ人類全滅!? 地球の命運はとある冴えないロックスターに託された!
内容説明
地球に突然あらわれた謎のエイリアン、エスカ。銀河系を代表する知的種族たちによって選ばれた使節の彼女は、「人類に本物の知覚力があるかどうか」をテストすると告げる。テストの内容は、惑星リトストで行われる音楽の祭典で種族の代表が一曲歌うこと。最下位になればその種族は存在を抹消されてしまう!人類代表として選ばれたのは落ちぶれたロックスター、デシベル・ジョーンズだった。超弩級破天荒SFエンタメ!
著者等紹介
ヴァレンテ,キャサリン M.[ヴァレンテ,キャサリン M.] [Valente,Catherynne M.]
1979年、アメリカのワシントン州シアトル生まれ。大学では古典文学を専攻。2004年に長篇The Labyrinthでデビューして以来、精力的に作品を発表。『孤児の物語』二部作で、2006年のティプトリー賞(現・アザーワイズ賞)と2008年のミソピーイク賞を受賞した
小野田和子[オノダカズコ]
青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
19
話しが全然進まないので、途中で挫折しそうでしたw とはいえロックが地球を救うというその設定だけで美味しい。その上にESCにグラムロックをベースにしたコメディとなれば、最後まで読んで確かめずにはいられません。さて、自分の貧相な想像力では脳内で可視化しきれなかったのもあり、群像劇のような映画になればすごく面白い物になりそう。しかしデジベル・ジョーンズ&絶対零度の活躍はもっと見たかったなぁ。クセが強くて読むのに時間かかったけど、刊行予定の続編が翻訳されたらまた手に取るかも。2024/09/10
おーすが
5
ハイテンションぶりについていけず脱落。銀河ヒッチハイクガイドは好きだけど、これはグルーヴが合わなかったわね。2025/02/05
女神の巡礼者
5
なんだこれ!この過剰なまでに饒舌で、ファンキーでぶっ飛んでる文体。会話文だけでなく、地の文章まで情報量が半端なく、一文章あたりの内容を消化し理解するのも、グラムロックやESCという音楽コンテストの知識がないこともあって、なかなか大変というかもう無理!って投げ出したくなったりでした。おまけにSFアイデアも、宇宙船の動力がそれなのというトンデモぶりで、訳者の小野田和子さんも大変だったでしょうね。地球の危機を救うために選ばれたのが落ち目のロック歌手という定番の物語。普通の作家さんだと1/3で終わるかもね。 2024/09/18
イツキ
3
孤児の物語と同じ作者とは思えないぶっ飛んだSFコメデイでした。突然現れたエイリアンに発見された人類が知覚力があることをエイリアンたちの集まる音楽フェスで示さなければ滅ぼされてしまうという設定もそうですが現れるエイリアンの造形や生態、音楽フェスの歴史、そして文体そのものもひたすらハイテンションかつややこしく読むのが一苦労でした。面白いですがかなり人を選びそうな印象の作品です。2024/11/06
mirie0908
3
なんの予備知識もなくポチった。スペオペというより音楽SFかな。延々と続く饒舌すぎる会話が最初とっつきにくかったが、なんとか読了。過剰に投入される音楽ネタは音楽好きにはニヤリとする。2024/08/05