内容説明
ラヴィは腕ききハッカーのいとこボズとともに、船外で姿を消した少女の謎を探るが、ラヴィ以外に彼女を見た者はいないらしい。彼のインプラントの不調だろうか?調査するうちに、二人は船の上級士官の不審な行動に気づく。そのうえラヴィたちは、船の減速の阻止を企む急進的活動家の陰謀に巻きこまれ…。彼らは無事に“減速の日”を迎えられるのか!?世代宇宙船を舞台に新鋭が鮮やかに描く驚嘆の物語。
著者等紹介
オイェバンジ,アダム[オイェバンジ,アダム] [Oyebanji,Adam]
ナイジェリア出身の父親とスコットランド出身の母親のもと、英国スコットランドのコートブリッジに生まれる。バーミンガム大学とハーバード・ロー・スクールで学び、法廷弁護士として長年働いたのち、金融業界でテロ対策の専門家を務めながら、作家活動を始めた。本書『ブレーキング・デイ―減速の日』はその第1長篇。近刊の第2長篇A Quiet Teacherはミステリで、マルチジャンルな活躍が期待される作家である
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
20
★★★ 士官候補生だからそれなりの年齢なんだろうけど、言動が幼いから中学生くらいに感じるし、彼らの視点だからか周りの大人も幼稚な者が多い。サイエンス部分は大人でも読みごたえがあるだけに、ちぐはぐ感が大きくて残念。もうちょっとリアルでもよかったのに。個人的にタチコマカテゴリに入るドラゴンたちが好きで、そこは良かった。2024/08/14
tom
19
パタパタと読み終える。士官候補生のラヴィも能力高いハッカー?ボズもちゃんと生き延びることができた。彼らが戦ったのは、要するに権力者たちの自己流の正義。そして、この物語は傲慢で硬直した権力亡者に平民が勝つというお話だった。最後まで読んだし、多少のハラハラドキドキもあって、楽しめたといえば楽しめたけれど、まあ、そのくらいのものか。著者ががんばって書いたものという感じはある。2023/08/09
イツキ
9
とても面白かった。上巻とは打って変わって下巻では最初から最後まで行き着く暇もないくらいの展開の連続でハラハラさせられっぱなしでした。主人公たちの船とは全く違うAIを全面的に信頼しインプラントは全くしていない船への潜入やAIに対しての和平交渉など見所が盛りだくさんでエンタメとして非常に面白いです。初登場時には印象が良くなかった上官のチェン•ライが一貫してただ自他問わず厳しいだけの仕事人だったのが妙に印象に残りました。映画化したら映えそうな作品だなとも思います。2023/08/12
とも
8
下巻で一気に話が動きだす。SF小説というより、SF映画の原作のような話しだった。2023/10/08
スプリント
7
なんとか読了。 展開がスピードアップしなければ脱落して永遠に減速の日にたどり着かないところだった。 2023/10/25
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