出版社内容情報
捜し屋ファーガソンは盗難宇宙船の「回収」を依頼され、辺境のコロニーにやってくる。犯罪組織のボス相手に彼がくりだす奇策は!?
内容説明
捜し屋ファーガソンは、盗まれた巡航船“ヴェネチアの剣”を取り戻す仕事を引き受け、辺境星系のコロニー群、セルネカン連邦にやってくる。だが到着直後、地衣類農場主が殺される現場に遭遇。犯人が船を盗んだ本人だと判明したことで、彼は宙域の勢力争いの戦争に巻きこまれていく。不気味な異星人アシイグが徘徊するなか、船を奪還するためファーガソンがくりだした奇策は!?新時代スペースオペラ傑作。
著者等紹介
パーマー,スザンヌ[パーマー,スザンヌ] [Palmer,Suzanne]
1968年、マサチューセッツ州ボストン郊外生まれ。マサチューセッツ大学アマースト校で美術の学位を取得後、IT業界で働く。2001年の9.11事件での職場の同僚の死をきっかけに、小説執筆を本格的に始め、2005年ごろから短篇を発表。「知られざるボットの世界」(2017)とその続篇「忘れられた聖櫃―ボットたちの叛乱―」(2021)で、ヒューゴー賞ノヴェレット部門を受賞した
月岡小穂[ツキオカサホ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿吉君
63
あちこち行って困っている人を助けてあげる、孤独なのかと思いきや実はモテモテな主人公ファーガソンが好きになりました。①必殺技も途中から出てくるけど基本的に知恵で問題を解決するのが楽しい。②出てくる二人の女性キャラはあまり好きになれない、ギャンギャンわめいているだけのような。③異星人はよく判らない。④戦闘機とかロボットじゃなくて宇宙服がメインのギミックです。点数80/100→全体的にこじんまりした読後感ですがSFの長編読みたい人なら満足出来ると思います、映像化しないと売れなくて続編読め無さそうなのが心配です。2023/10/19
宇宙猫
23
★★★★ 捜し屋がヴェネチアの剣という宇宙船を取り返しに行ってトラブルに巻き込まれる。次々と降りかかる問題を運で切り抜けるタイプのスペオペだけど楽しく読めた。ヴェネチアのは高度な知性があるという事で、相棒的なやり取りを期待したけど、ただの船だったのが残念だった。2023/09/24
Mc6ρ助
17
昨日に続いてハヤカワサンヤクシテ度(三部作やなんかで一巻目だけ出版されて後続が訳出されないハヤカワさんの数多くのシリーズの中でどれだけ訳してほしいかのRating、個人的命名に過ぎないが、聞けば、みいんな思い当たるあの度数)の高い作品。スペースオペラはこんなにおもちゃ箱をひっくり返したようなエンタメに進化したんだとの感慨に浸るストーリー、著者に導かれて大団円を迎える。えっ、カバーにもChroniclesと書いてある。2023/06/25
Masa
8
読了。面白かったー! おもしろかったぞー! こういうストーリー大好き。展開はちょっと容赦ないなぁと感じましたが、それ込みで主役のファーガソンのキャラクターが引き立っているんだろうなぁという印象。登場人物たちもみんな魅力的だぞ。マリとかベイル最高に好き。しかしだなぁ、<ヴェネチアの剣>はまさかこれだけなのか? もっと会話を聞かせてくれよ、と。続編、翻訳されますよね? 解説読む限りだと本書の売れ行き次第です? いやぁ、面白いと、思うんだけどなぁ。
果てなき冒険たまこ
6
往年のスぺオペ要素満載の1冊。頼みもしないのに危機に突っ込んでいって大怪我してもめげずにまた危機に突っ込むを繰り返すけどなぜか死なない主人公。なんか懐かしい感が強いな。ケーブルで相互接続されているのにスペースコロニー間をフライスティック(よくわかんないガジェット)で行き来できるという宙域の全体像が分かりにくかった。最後近くまで読んでモヤモヤするなぁと思ったらやっぱり三部作かいっ!てのも最近の流行りなのかねぇ、邦訳されるのかねぇそれが一番心配。2023/09/15
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