内容説明
NGZ445年9月、ローダンの娘エイレーネは16歳の誕生日にネットウォーカーとなり、コスモヌクレオチド“ドリフェル”を守る組織にくわわった。そのドリフェル近傍で謎のプシオン性物体が物質化し、周囲のプシオン・ネットが機能しなくなったため、エイレーネは惑星ソム=ウサドに弾き出されてしまう。ソム=ウサド人の指導者フィロアドはネットから落ちてきた彼女を漂着物と考え商人に高値で売り飛ばそうとしていた!
著者等紹介
鵜田良江[ウダヨシエ]
1970年生、九州大学大学院農学研究科修士課程修了、ドイツ語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
6
標題作と「テラナー門の運命点」の二篇収録。ドリフェルを一目見ようと両親を説き伏せたローダンの娘エイレーネが、突如出現した謎の物体の影響により、行方不明となる。危険を顧みず我が子の捜索に自ら乗り出したローダンと、誘拐されたエイレーネの冒険を描く。一瞬ハインライン『銀河市民』を思い出したが、それはさておき、法典の教義に反対する地下組織”ハジャシ・アマニ”の助けを得て、娘を探す父親ローダンの姿は”銀河英雄”ではなく我が子の身を案じる父親そのもの。対照的に母親ゲシールが妙に冷静なのが少し気になった。2021/10/22