出版社内容情報
カルタン人庇護者ダオ=リン・ヘイはアダム
スを誘拐し故郷アルダスターに向かうが、そ
こでは彼らの氏族間闘争が勃発寸前だった!
内容説明
過去、M‐33において、カルタン人種族とマークスを祖に持つ水素呼吸体マーカル種族は領土戦争をくりかえしていた。かつて銀河系で非常に強い宇宙震が起こったとき、恒星ヌジャラの周囲にパラ露が物質化したことで、これを用いたカルタン人は戦いを優位に進めていく。だが同時に、グレート・ファミリーと呼ばれる名家七つのあいだでパラ露の支配圏をめぐる軋轢が生じ、やがてカルタン人は内戦の危機を迎えるのだが…!?
著者等紹介
渡辺広佐[ワタナベヒロスケ]
1950年生、中央大学大学院修了、訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
6
標題作と「勝利はかれらに」の二篇収録。標題作ではカルタン人とマーカルによる第4次毒呼吸体戦争勃発とカルタン人の内紛、アダムスを誘拐されたティフラーらの救出劇が描かれる。それにしてもウパニシャドの階梯を登っていくティフラーはエスタルトゥ勢力に取り込まれたままになるのか。後半では生命ゲームに参加したダントンとテケナー、ツナミ艦の乗員と思われる48人のシャンの解放を目指すブルの奮闘がストーリーとなる。それにしても、「永遠の戦士」というとどうしてもムアコックを思い出すなあ。クロノフォシル・サイクルもあと8冊。2021/06/07