出版社内容情報
首席テラナーの座を辞したティフラーの後任
を決める選挙が本格化するなか、ストーカー
は選挙戦を裏で操るため陰謀を企てていた。
内容説明
パラ露をめぐり、テラナーとカルタン人に新たな対立が生まれていた。パラ露を奪取したカルタン人らは損害を受けつつも、追跡をかわし惑星スコラに避難。その海に浮かぶ“星々の息子たちの島”に強行着陸し、損傷した船の修理をはかる。しかしそこは敵意に燃えるスコラ人最大の軍事力集結地でもあった。スコラ人との戦闘、さらにテラナーたちとの抗争も続くなか、カルタン人の庇護者ダオ・リン=ヘイは新たな決断をする!
著者等紹介
鵜田良江[ウダヨシエ]
九州大学大学院農学研究科修士課程修了、ドイツ語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
4
標題作と「陰謀の達人」の二篇収録。前半はパラ露をめぐるレイラ・テラをリーダーとするテラナーと、猫科を思わせる姿のダオ・リン=ヘイを指導者とするカルタン人の対立が描かれる。パラ露はパラプシ能力を引き出すため、両方の勢力が喉から手が出るほど欲しがっているもの。戦闘シーンは出てくるが、双方とも相手の命を奪うほどではないので残忍な印象はない。後半はティフラーの後継者をめぐる選挙戦に、自身に悪影響を及ぼすパラ露を独占するために策動するストーカーの思惑がからんで進行する。クロノフォシル・サイクルもあと10冊となった。2021/05/05
そうげん(sougen)
1
外出中の空き時間に読み進めました。パラ露をめぐる争い。カルタン人のダオ・リン=ヘイは行動力に溢れていて、機転もきいて、才気あふれる存在に思えます。しかし今回の巻末で、彼女とストーカーが対面したときにスコルシュが見せた〈憂慮〉の表情が気になりました。種族的なメンタリティのちがいによるものなのか、彼女がストーカーの上を行く策士であるということなのか。さきざきの展開を推測しながら読むことをあまりしないので、先を見ようとしすぎないで、素直に次巻の発売を待ちたいと思います。2021/05/12
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