内容説明
月が七つに分裂してから2年後、“ハード・レイン”により地球は死の世界と化し、生存者は“クラウド・アーク”の1500人のみとなった。しかし、思想の違いから2つの派閥に分裂し、敵対集団は密かに独自の政治組織を組んで、火星への移住を目論んでいた。それは人類を二分する争いのはじまりであった…そして物語は驚異の5000年後の世界へ!絶滅の危機に立ち向かう人類の未来を描き上げたSF巨篇!
著者等紹介
スティーヴンスン,ニール[スティーヴンスン,ニール] [Stephenson,Neal]
1959年、アメリカ・メリーランド州フォートミード生まれ。ボストン大学にて地理学と物理学の学士号を取得し卒業。1984年に長篇The Big Uでデビュー。1995年刊行の『ダイヤモンド・エイジ』でヒューゴー賞、ローカス賞を受賞。続く1999年刊行の『クリプトノミコン』(ともにハヤカワ文庫SF刊)でローカス賞を受賞。その後も長大なSF作品を発表し続けている。近年は技術関係のノンフィクション記事も多く手がけ、またAmazon.comの創業者ジェフ・ベゾスが設立した航空宇宙企業ブルーオリジン社のアドバイザーも務めた
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生、青山学院大学理工学部卒、英米文芸・ノンフィクション翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もち
25
「マーメイドを探してみるけど、君の代わりはいないんだ」◆彗星輸送作戦、最後の蜂起が進む中、地球は壊滅した。生存者は数年の間に2桁まで数を減らし、そして――。5000年後。宇宙では複数の人種が、環状に配されたコロニーでの生活を謳歌していた。■存亡の瀬戸際で起こる分裂と、遥かな未来での地球探検記が展開する。極限状態の向こう側まで到達してしまう第2部ラストは怒涛の面白さ。第3部では宇宙技術SFから転調し、「あの」テーマを壮大な伏線回収と共に浮き上がらせる。2020/05/26
SINKEN
8
【総評】★★☆☆☆【感想】(図書館本) よく言えば読み応えある作品なのでしょうが、自分には長過ぎました。上巻の後半以降はほとんど流し読み状態ですが、遅々として進まないかと思えば、下巻では5千年後の世界とガラッと急展開したりで、ちょっと置いて行かれた感があります。時間をかけてじっくり読み返すと面白さが理解できるのだと思います。2023/04/27
Pustota
5
選ばれた者が宇宙に逃げ延びたのに、そこでも起こる醜い争い。上巻からさらに過酷な展開から、新たな人類の未来と意外なファーストコンタクトまで、大掛かりな物語が説得力ある筆致で描かれているのが素晴らしい。ただ最後は少々消化不良感もある。テーマとなる部分についてはもう少し深く語って欲しかった。2024/11/18
a_o
3
★★★☆☆2024/04/25
rincororin09
3
壮大な物語。しかし、如何せん設定の解説が多すぎはしないか。読んでも読んでも物語が進まない。僕がせっかちなだけか…。2020/10/04
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