出版社内容情報
故郷の惑星を救うため、戦闘艇パイロットのノエミは、遺棄船で発見したロボットと共に〈ゲート〉を抜けて円環世界へと向かった!
内容説明
ジェネシス星の戦闘機パイロットの少女ノエミは、“ゲート”防衛戦のさなかに遺棄された地球の調査船でアベルという人間そっくりの人型ロボットを発見する。30年前に“ゲート”の弱点を調査するためやってきたが、独立戦争に巻きこまれ、船におきざりにされていたのだ。アベルから“ゲート”を破壊する方法を聞きだしたノエミは、故郷の惑星を救うため“ゲート”によって円環をなす5つの世界へと旅立つことを決意する!
著者等紹介
グレイ,クローディア[グレイ,クローディア] [Gray,Claudia]
1970年生まれ、ニューオーリンズ在住の作家。2008年にバンパイア物のヤングアダルト小説“Evernight”シリーズでデビュー。2015年からは“スター・ウォーズ”サーガのスピンオフ小説を手がけている
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
19
★★★ 自分の星を守るため無謀な行動に突っ込んで行く少女と、感情を獲得しつつあるアンドロイドのボーイ・ミーツ・ガールもの。最後がもやもやする。都合よく話が進むんだから、都合よく終わってもいいのにな。D2023/05/08
橋川桂
14
最初の方、世界観に馴染むのにてこずった気はするけど、そこを過ぎると引き込まれた。人間とそれ以外とのラブストーリーが好きな者には、アベルの成長と困惑、ノエミへの好意と製作者である「お父さん」への思慕とのジレンマなんか、かなりツボ。 作中ふたりで観る映画が「カサブランカ」というのも個人的にはすごく良くって、まあ、同映画を知っている者には、ふたりの恋の顛末も薄々察せられてしまうというのはあったんだけど、感動。 2019/06/23
まー
6
半分くらい読んだところで「お嬢様とチートな執事の物語」と思ったら、あとがきにも同じようなことが書かれていて、苦笑しました。スペース・オペラではあるものの、ちょっとした恋愛小説でもあるので、SFに馴染みのない女子にも読めると思いました。ストーリーも、SFとしても恋愛小説としても王道で、安心して読めました。気軽に楽しめるSFとして、初心者にも勧めたい小説です。2019/07/19
HaruNuevo
5
タイトルと表紙と原作者の経歴から、ラノベっぽさが一見あるけど、なかなか深みのある、また風刺の効いた作品ではあった。 でもさー、やっぱタイトルの邦訳と表紙はなんとかならんかったもんかねぇ、2020/11/24
もとさん
5
ジャケ&訳者買い。久々に面白い海外SFでした。最後がもう少し盛り上がるとさらに好きかも。他の作品も読みたいけど、オリジナルはなさそう。2019/06/19