出版社内容情報
四次元性の影チュトンがヴィシュナ第五の災い"愛"がくると告げる。困惑するブルらの前に、宇宙から無数の異生命体が降下した!
トーマス・ツィーグラー[ツィーグラー トーマス]
著・文・その他
アルント・エルマー[エルマー アルント]
著・文・その他
嶋田 洋一[シマダ ヨウイチ]
翻訳
内容説明
ヴィシュナ第四の災いによってテラの植物相は完全な変態を遂げ、人類を攻撃・殺害する危険な植物クセノフローラが蔓延することになった。それが感情エンジニアのガルブレイス・デイトンと環境デザイナーのライ・ヌルゴワの活躍でようやく終息し、安堵したのもつかの間、四次元性の影チュトンがレジナルド・ブルに第五の災いについて予告する。これまでの四つよりさらに恐ろしい第五の災いの正体は“愛”だというのだが!?
著者等紹介
嶋田洋一[シマダヨウイチ]
1956年生、1979年静岡大学人文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
4
「妖精女王の侵略」と標題作の二篇収録。ヴィシュナによる第四の災いは小さな妖精型の異生命体。人類、非人類を問わずその魅力の虜にし、人々を多幸感に陥らせ食事も睡眠もとらせず体が衰弱死すると、その魂を自分たちの宇宙にさらうというもの。多様精神疾患アンドロイドのヒルニを伴っていたためにその難を逃れたリソヴィクと、四次元の影ことチュトンにより地球は救われる。後篇では、その余波ともいうべきヴィシュナ熱と機械部品を盗み操り人形のように機械を構築していく奇病とその顛末を描く。ブルたちとは無縁のところで解決するのは消化不良2018/12/12