出版社内容情報
クレストは、マノリとハガードと共に誘拐さ
れてしまう。テラニアでは中国軍の強行作戦
を前に、ミュータントがゴビ砂漠に到着した
内容説明
アダムスの元に集った異能者たちは、昏睡から目覚めたシドを中心に、テラニアのローダンのもとへたどり着くための計画を進めていた。一方、アルコン人が太陽系にやってきた真の理由を知ったクリフォードは、拉致してきたクレストにアルコン人の技術の提供を強要する。クリフォードには米国のために自らの手を汚さねばならぬ理由があった…その頃中国軍はローダンたちに対して強硬手段を発動する準備を着々と調えていた。
著者等紹介
鵜田良江[ウダヨシエ]
1970年生、九州大学大学院農学研究科修士課程修了。化粧品開発技術者を経てドイツ語翻訳者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
16
今回は特に敵方となるミュータントの過去がメインで描かれています。特にモンターニの過去が明らかにされ、彼自身が元々は善意の人であった事から、読みながらこの先はもしかして味方になったりするのかなとも思ったりしました。一方のローダンはいまだゴビ砂漠でエネルギーシールドの中に閉じ込められた状態のまま。ローダンの助けにならんとするミュータントたちが近くまで来ましたが、果たして・・・。2018/01/02
鐵太郎
9
クリフォード・モンタニーとイワノヴィッチ・ゴラチンをこういう人物として描くとは驚き。また、他の異能者──ミュータントたちの登場と苦悩も見事に描かれています。だんだんと「敵」側の姿は明らかになりますが、ホーマー・G・アダムズが率いる「味方?」の方のミュータントたちはまだまだよく見えていません。とはいえ、バリアの中でなにも出来ないローダンとブル、アメリカ政府の長い手に捕らえられたクレストら、のちの世界を作り上げる人々はまだ何も出来ません。まだまだ未来は見えてこない新ローダン。未来はどっちだ?2017/12/26
SINKEN
7
【総評】★★★☆☆【感想】ミュータント達の過去が少しづつ明かされ、その一部が結集しローダンのもとへと駆けつけだす。肝心のローダンはいまだ打開策が見つからないまま。そんな中、クレストはアメリカ大統領に捕まり、地球への侵略者へと祭り上げられる。複数の視点から物語が進行し、それらが一つの線上に並び始めた。ミュータントとローダンがこの後どのように接触していくのか楽しみ。中国軍の次の動きも気になるし、さらにクレストの運命は?早く続きが読みたい。2018/02/06
スターライト
6
クリフォードの過去と現在までの経歴が詳細に語られている印象。彼にとってアイバンホーことゴラチン博士は憎い存在のはずなのに博士はシドによって殺されてしまい、その双子の兄弟で長いこん睡状態にあるイワンの覚醒のため、マノリとハガードの両博士に協力を依頼する。一方、中国軍内での陰謀と合衆国大統領の計略により、ローダンとクレストはますます窮地に陥る。彼らに打開のすべはあるのか。《アエトロン》を破壊された船長トーラがとる次なる行動は?早く続きが読みたくなった。2018/01/06
やすお
5
ローダンNEO 6。表題が「ツインズ」となっているのは双子が登場するから。その双子が中心というわけではないが、なにやら謎めいたストーリーに乗せられている。物語は、作中の現在と過去を行ったり来たりしながら話が進む。あの人やあの少年の過去はこうだったのかと衝撃を受け、現代の当人の存在理由が語られる。ローダン本人はほとんど登場しないが、周りの人々がこれからどのようにローダンと絡んでいくのか、これからの展開に期待せざるをえない静けさと言ってよいかもしれない。面白くなってきた。2018/02/20