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内容説明
アイルトン・セナ、アラン・プロストらを擁し、F1グランプリで無敵を誇った「マクラーレン・ホンダ」が2015年シーズンから復活する。その全盛期にホンダの広報・渉外スタッフとして現場の最前線で奮闘した著者が、サーキットの中だけではない、F1というビジネスを取り巻くさまざまな“戦い”をリアルに綴る。セナとの交情、プロストとの駆け引き、エンジン開発をめぐる攻防、現場を鼓舞した本田宗一郎の言葉……日本企業が「チーム」となって世界で戦う姿が、ここにある。【目次】はじめに/第1章 アイルトン・セナとの出会い/第2章 F1グランプリの内幕/第3章 F1が体現する欧州文化/第4章 日本がF1グランプリで戦うということ/終章 F1活動休止の決断/おわりに ホンダF1“再開”に寄せて
目次
はじめに
第1章 アイルトン・セナとの出会い
第2章 F1グランプリの内幕
第3章 F1が体言する欧州文化
第4章 日本がF1グランプリで戦うということ
終章 F1活動休止の決断
おわりに ホンダF1“再開”に寄せて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
38
2015年刊。著者は80年代から90年代までホンダでF1チームの広報や渉外を担当。当時はテレビでF1の中継が始まり、日本でも広くF1が認知された黄金期でした。 コストを度外視して勝ちに行く姿勢は6年連続でF1を制する結果をもたらしましたが、現場の疲弊が目立ってきたことからホンダは92年でF1から一旦撤退します。 94年に事故死したアイルトン・セナがメカニックへの気配りを欠かさなかったこと、週刊少年ジャンプのロゴマークがマシンの尖端に貼られるまでの舞台裏など、当事者ならではのエピソードも差し込まれています。2020/02/29
Porco
12
90年代のマクラーレン・ホンダの活躍は話に聞いた知識しかないのですが、その活躍を、いわば裏方から支えたホンダ社員の回顧録みたいな本です。エンジニアやメカニックやドライバーやジャーナリストの視点ではなく、新規事業を任された一会社員(文系職)の仕事ぶりがうかがえて面白かったです。F1休止後に普通の(というと失礼ですが)仕事に戻っていくところとかも。今年の再参戦がうまくいっていないのは、もしかすると技術だけの問題ではないのかもしれません。外からはわからんけど。2015/12/26
redbaron
10
欧州人のアジア人バッシングには、辟易…黄色人種が勝つとすぐルールを変えるのはどのスポーツも同じなのね。モータースポーツというと、エンジン・ドライバー等に注目が行くが、ビジネスとしての側面を興味深く読むことができた。F1参戦、頑張ってください。2015/05/15
Enzo Suzuki
4
ホンダっていうより著者の思い出話。90年代のマクラーレン・ホンダの知識がないと楽しめない。2016/01/24
ざっきー
4
たまたま手に取った本が面白いとうれしいですね。元ホンダのF1広報渉外マネージャーの方が書かれた一冊。当時を想像できるようなエピソードがいくつもでてくるので、往年のF1熱を知っている人ほど楽しめると思う。2015/05/06