出版社内容情報
長き深層睡眠から目ざめた、もと太陽系艦隊提督キャラモンは、ポルレイターの秘密兵器を見つけるため惑星ズルウトに向かうが……
マリアンネ・シドウ[シドウ マリアンネ]
ホルスト・ホフマン[ホフマン ホルスト]
若松 宣子[ワカマツ ノリコ]
内容説明
25世紀の昔、球状星団M‐3にある惑星ユルギルで囚われの身となった、もと太陽系艦隊提督クリフトン・キャラモン。かれは1600年の深層睡眠からよみがえり、宿敵であるポルレイターの堕落者トゥルギル=ダノ=ケルグとの対決を覚悟する。ダノの先手を打つためかつてのかれの戦闘艦“ソドム”で、五惑星施設の第三惑星ズルウトに向かった。ところが、原住動物ケラクスのからだに宿るダノも“ソドム”に乗りこんでいた…
著者等紹介
若松宣子[ワカマツノリコ]
中央大学大学院独文学専攻博士課程修了、中央大学講師、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
6
この本が書かれたのは1982年。このとき、マリアンネ・シドウは、旧時代を象徴する猛将クリフトン・キャラモンに、女性の役割にのことで、女遺伝学者セレー・ハーンについてグッキーにきついことを言わせます。男の中で働く女とは、可愛がられる存在、尊重される存在、特別扱いされる存在ではない、対等に役割を分担するパートナーのはずだ、と。ああ、こんな言葉が出てくる時代になっていたんだ。ローダン・シリーズ、意外に奥が深い。(にや)2017/03/10
スターライト
4
標題作と「ポルレイターへの道」収録。CCことクリフトン・キャラモンがダノとの対決を通してアラスカやグッキーらとのかかわりの中で、これまでの提督然とした態度から、「現代」に適応していく様子が面白い。逆に言えばCCが生きた25世紀(今から400年後!)でさえも、今の眼から見たら旧態依然とした男性優位社会だという設定自体無理があったわけだが、それは問うまい。それにしても謎めいた存在「ヴォワーレ」、そして秘密兵器の正体は女性作家らしい着地点というべきか、意表を突かれた。2017/02/19
mabo510
0
試験用テキストは読み進めないのにこちらはちゃんと進みます。次作は果たしてどんな展開になるのか?ワクワクです。2017/02/15