内容説明
エンダーによる異星種族バガー皆殺しから3000年後、銀河各地へと植民地を広げていた人類は、ついに第二の知的異星種族と遭遇した。新たに入植したルシタニア星に棲むピギー族が、高い知性を持つことが発見されたのだ。バガーのときと同じ過ちを繰り返さないため、人類は慎重にピギー族と接する。そのころエンダーは、姉ヴァレンタインとともにトロンヘイム星を訪れていたが…ヒューゴー/ネビュラ両賞受賞に輝く続篇登場!
著者等紹介
カード,オースン・スコット[カード,オースンスコット] [Card,Orson Scott]
1951年、ワシントン州リッチランドで生まれる。その後、カリフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州で過ごし、ブリガム・ヤング大学とユタ大学で学ぶ。現在は、妻とともにノースカロライナ州グリーンズボロに住んでいる。アナログ誌1977年8月号掲載の短篇「エンダーのゲーム」でデビュー。この短篇を長篇化した『エンダーのゲーム』とその続篇である『死者の代弁者』で二年連続してヒューゴー賞とネビュラ賞を受賞する。以後、SFだけでなく、ノンフィクションやファンタジイ、歴史小説、普通小説と幅広い活躍を続けている
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Small World
25
なん十年ぶりに再読した「エンダーのゲーム」の続編を読んでいます。刊行当時もこの続編は知っていたのですが、何となく当時の表紙が戦争ものを想像させたので、敬遠しちゃったんですよね。ん十年ぶりの続編読みなんですが、まあ、作品中の時間も3千年経ってるので丁度いいのかもですw。読んでみると想像してた戦争ものでなく、むしろミステリーで、すごく面白いです。ミステリーの行く末を楽しみに下巻に進みます。2020/03/27
ロア
15
知らずに旧訳の方を読んでしまったので、急いで新訳版を読み直し(*´ω`*)旧訳の方で下地ができていたので、より一層理解が深まり面白さも倍増した感有り。次々と新たな謎が増え、、、下巻が楽しみです!2023/10/01
そんれい
15
ルシタニア星の異類学者が第2の知的異星種族に殺されたことから、求めに応じて「死者の代弁者」が、ルシタニア星に降り立つ。死者の代弁者とは誰か?人間の内面に深く入り込みながら宗教、社会、家族のあり方なども考えさせられる✨2020/01/31
アプネア
12
エンダーによるバガー皆殺しから3000年後、人類は第二の知性異星種族(ピギー族)と遭遇する。バガーの時と同じ轍を踏む事の無いように慎重に接するのだが・・・ヒューゴ賞・ネビュラ賞の2年連続ダブルクラウンという快挙を遂げた作品。前作では天才少年の成長から「任を背負う指導者の孤独」が描かれたが、今作では社会、宗教、家族といったコニュニティーを微に入り細にわたり映しつつ、何本もの人間模様やストーリー、数々の謎が並走しています。死の代弁者エンダーの採った難題解決策とは? 下巻へ2017/09/18
イツキ
11
最初から戦争に突入していた前作とは違い、今作は謎の多い知的種族との相互理解がテーマとなっているように感じます。そして壮年となったエンダーが姉と離れ贖罪の機会が与えられて前に踏み出そうとしているようにも。ネットワークから生まれた知性であるジェーンと共に行動するエンダーは持ち前の知性も相まって相変わらず反則としか思えないようなキャラクターですが、今作は人間とは比較にならない知性のジェーン、人間とは異なる思考様式を持つ窩巣女王もいるためそこまで異質には感じませんでした。2019/03/19