出版社内容情報
播種船6隻に侵入した市民たちは、船のなかにあらたな“星の街”をつくろうとするが!?
内容説明
アンドロイドの指揮官アルラスはエランテルノーレ銀河からくるはずの播種船六隻を待っていた。コスモクラートの命令により、船をテラナーにひきわたすためだ。ところが、六隻はリニア空間で予期せぬものをとりこんだせいで、予定のコースをそれてしまう。それは、世にも不思議な生態をもつ種族“市民”がかたちを変えたクリスタルだった。しかも、そのクリスタルが播種船のなかで、ふたたび市民の姿に実体化しはじめた!
著者等紹介
星谷馨[ホシヤカオリ]
東京外国語大学外国語学部ドイツ語学科卒、文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
5
標題作と「深淵の騎士との対決」の2篇収録。まさかアルト=イシャルの市民がこんな役割を持たされているとは。何だか、”それ”を助けたミュータントたちのようだなあ。後半は、深淵の騎士の命を受けたコード保持者を騙るケイジャー=アムトラニクと、本物の深淵の騎士ジェン・サリクとの対決。対決までの3日という限られた時間で、次々と罠を張り巡らすアムトラニクは、さすが軍団の指揮官だけあって巧み。また最近、翻訳者チームに加わった星谷馨氏が、本書まるまる1冊を担当されたが、翻訳文は他の訳者と変わることなく、早くも溶け込んだ感じ2015/06/13
llll'
0
2015/06/12
eucalmelon
0
案外あっさりとアルト=イシャル市民篇が終わってしまった。面倒なON量子やらの放射も一緒に持って行ってくれてありがとう、市民。 サリクVSアムトラニク、深淵の騎士のオーラ?で、オービターをハハッと平伏させて一件落着かと思いきや、いきづまる心理戦を魅せてくれて、ちょっと満足!でも、戦艦の制圧が注射の早打つで勝負というのはいただけない。敵側がパラライザーや銃ではなく皆、注射器を構えて突進という構図は失笑ってしまう。ヴァジファーには痴呆化兵器だったけ、面倒なものを持っていたが、オービターは大丈夫か?2015/11/17
とうくぼやかや
0
テラナーに引き渡す前に船の掃除をしたかったのに、謎の生命体に乗っ取られてるわ、掃除に行かせたアンドロイドは言うこと聞かなくなるわでもうお手上げ。テラから派遣されたテケナー夫妻の要請を拒みきれずに乗艦を許可。でも自浄作用が働いたのか、謎の生命体はここにいてはいけないことを自ら悟り、出て行く結果に。ついでにお掃除も完了しました。そして決戦マルタッポンとウォオルナルの反乱。用意周到だったけど、あっさりばれちゃったよ偽者さん。それでもケイジャーの仕掛けた罠はオービターを二分するくらいには効果がありそう。どうなる?2015/08/10
鐵太郎
0
表紙絵は“あばたの男”ロナルド・テケナーと奥さんのジェニファー・ティロンでしょうか。前半の播種船の中の冒険の主役。後半は、深淵の騎士ジェン・サリクと、ケイジャーと名乗っているガルベシュ軍団司令官アムトラニクの対決。これはこのまま次の巻に引き継がれます。あとがきで星谷さんが、487巻「監視要塞スカラベ」の表紙絵が冴えない風貌のジェン・サリクを見事に描いていると感嘆しています。ほう。2015/06/18
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