出版社内容情報
ガルベシュ軍団とともに司令官アムトラニクは《ヴァジファー》で“施設”をめざすが!?
内容説明
ガルベシュ軍団司令官のアムトラニクは、惑星アルパ・チャイの秘密ステーションで120万年の深層睡眠から目ざめ、部下のラボリ人とともに旗艦“ヴァジファー”で深淵の騎士が建造した“施設”の中枢惑星マルタッポンをめざしていた。オービターがテラナーをガルベシュ人と誤解していることを利用し、“施設”を掌握しようと考えたのだ。ところが、リニア飛行を終えて通常空間に出ると、原因不明の見当識障害に襲われた!
著者等紹介
嶋田洋一[シマダヨウイチ]
1956年生、1979年静岡大学人文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
5
オービターの誤解を解くことに成功したティフラーだったが、ガルベシュ軍団司令官アムトラニクが深淵の騎士のコード保持者を名乗り、オービターを撹乱。深淵の騎士サリクとの真贋対決が始まる…。標題作ほか、後半の「星の街の最期」は、実は巨大な宇宙船である世界アルト=イシャルの物語。幕間劇かと思いきや、播種船につながるというエピソード。女性作家シドウらしい一篇。2015/06/11
鐵太郎
3
ガルベシュ人アムトラニクは「ハープーンのアルマダンのコード保持者」と名乗ってオービターの中に入り込み、支配下に置こうとします。目的はガルベシュ人の復権。しかし真の思念の騎士を名乗るテラナー、ジェン・サリクの存在を知って...これが前半、エーヴェルスの話。後半はマリアンネ・Sによる「星の街」とテケナー夫婦の冒険。ふたつずつエピソードを書く状態が続いているのですが、日本版の一冊で前後ずれると読みづらくなるな。あとがきは嶋田洋一さんの翻訳文学への賞についての話。2015/06/10
llll'
0
2015/06/11
eucalmelon
0
アムトラニク VS サリク、宛ら悪のエージェントと正義のエージェントの対決。心理戦、論理戦がなかなかにおもしろかった。しかし、深淵の騎士の放射がコピーされたらオービターは、ガルベシュの思いのままになるのね…と思ってしまった。 星の街は、本編にどう繋がるのかと思っていたら、播種船に取り憑くのね…。そして、派遣されたテケナーがえらい目に遭うんだろうな…合掌(-_-)2015/11/06
とうくぼやかや
0
数の足らないガルベシュ軍団の戦力補強のため、目をつけたのはオービターの生産施設ってのは、こいつ、頭いいなといわざるを得ない。しかも上手いとこ深淵の騎士の代理人とかいう訳の分からん肩書き信じ込ませてまんまと実権握っちゃうとか。これ、すっげーやばいよ。本物の騎士を排除するため呼びつけたところで、一方その頃の播種船。まっすぐテラ方面に向かったはずが、予定時刻になっても現れない。いったい何が?正直世界観が文字通りお花畑過ぎてついてけないけれども、とあるリニア空間の未知生命体の世界崩壊のお話。2015/07/29