出版社内容情報
ミッドウェイ艦隊は捕虜を引き取るべくヴァランダル星系に向かうが、その行く手には!?
内容説明
シンディックの小艦隊を追い払い、謎の異星種族の艦隊を撃破したアライアンス艦隊司令長官ギアリーは、ミッドウェイ星系への連絡士官として、巡航戦艦“ドラゴン”の艦長ブラダモントを派遣した。ブラダモントから、ヴァランダル星系にミッドウェイ星系所属艦艇の乗員が多数捕虜として収容されていることを聞いたイケニ大統領は、捕虜引き取りのために小艦隊を派遣する。だが、その行く手には怖るべき罠が待ち受けていた!?
著者等紹介
キャンベル,ジャック[キャンベル,ジャック] [Campbell,Jack]
1974年、カンザス州の高校を卒業後、アメリカ海軍兵学校に入学。士官として海軍に長らく勤務したのち、退役。2000年、ジョン・G・ヘムリイ名義の『月面の聖戦1 下士官の使命』でデビューするや、矢継ぎ早に6冊の長篇を上梓する。2006年に、ジャック・キャンベル名義で『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』を発表
月岡小穂[ツキオカサホ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
37
本編で人間同士の争いに一応の決着がもたらされたが、それ以降の展開に異星人という安直な外敵を介入させたことについては残念な展開と思っている。この外伝では物語の性格上いまのところ人間同士の葛藤があって読ませるが、本編のように彷徨い続けてしまうのではなく地に足を付けたストーリーを展開していってほしいし、きりの良いところで筆を置いていただきたい。本編についていまだ完結していない物語を比較するのはどうかとは思うが某日本作家の“銀河AU伝説”のほうが筆の抑えが効いていて差は一目瞭然であるように思っている。2015/01/22
オイコラ
3
捕虜救出に向かう戦闘チームと姿の見えない敵に手を焼く政治チームで話は真っ二つな感じ。どっちもおもしろいけど。マーリンの秘密はまあ可能性のひとつとして途中から予想の範囲内だったけど、モルガンの目的の方は…。マーリンの目的はまだわからないし、トーゴの動向も気になる。当分自分たちの関係の考察に費やす時間もないだろう大統領と将軍のことも気になる。しかしマーリンの秘密とモルガンの目的がわかったら、物語が変な方向にさまよいだすんじゃないかと心配になった。2014/09/09
mathir
2
この作者の(恋愛関係の)修羅場好きは筋金入りだなぁw ちょっと重すぎるわ。2014/09/13
とろとろ
2
ミッドウェイ星系のその後の続き…だよね。本編<9>の中のエピソードがちょいちょい出てくるので思い出さないと意味が分からないんだが、すっかり忘れてしまっているので、とにかく、なんとなく「あぁ、そうだったのかもしれない」で読み進めてしまったことに反省している(^o^)ゞ、が、これはこれで、また別の話だとすれば、それなりに読み応えはあると思う。2014/09/01
ぶーにゃん@積ん読本解消中
1
ギアリー提督率いるアライアンスに負けたシンディック側から独立したミッドウェイを描く。相手に対して男女の好意をもつ為政者同士の駆け引きが全面に出ておもしろかった。お互いの分野、政治と軍事において権力を握りながらも相手に対して今ひとつ信頼感を醸成できず不安を感じながらも信じるしかない。互いに関係をもつ異性の存在があり、利害関係が絡むと切り捨てられる危機感をもつ協力関係はハラハラでした。ギアリー不在でもこれだけ引きつけられるストーリーにやられました。2014/08/26