出版社内容情報
ギアリーが艦隊を率いて未踏星域に旅だったあと、シンディック政府の圧政に苦しむミッドウェイ星系では、ついに反乱が勃発した!
内容説明
ギアリーひきいるアライアンス艦隊が未踏星域へ旅立ってのち、ミッドウェイ星系では、圧政をしいるシンディック体制を打破すべく、二人の司令官が立ちあがった。防衛を統括する女性司令官のイケニは、星系内に駐屯する機動艦隊から指揮権を奪い、陸上軍司令官のドレイコンは、暴虐行為を繰り返す内政保安局を武力制圧する計画だった。だが二人の行く手には、裏切り、密告、反逆などによるさまざまな障害が待ち受けていた。
著者等紹介
キャンベル,ジャック[キャンベル,ジャック] [Campbell,Jack]
1974年、カンザス州の高校を卒業後、アメリカ海軍兵学校に入学。士官として海軍に長らく勤務したのち、退役。2000年、ジョン・G・ヘムリイ名義の『月面の聖戦(1)下士官の使命』でデビューするや、矢継ぎ早に6冊の長篇を上梓する
月岡小穂[ツキオカサホ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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klu
11
凄まじい駆け引きと、人間不信状態!長引いた戦後の混乱はどこも大変なんですね!2019/01/19
ひっと
8
鉄のカーテンの向こう側がようやくみえました。本編を読みながら、ずーと気になってたんです。シンディク側の人々のこと。やはり、面白い人が 沢山いました。2013/07/10
sin
7
えがった!もどかしいまでに相手を信用できない。でも、相手を理解する前に信用しようとする未熟な自分たちにとって新鮮な大人な感じがする。人は相手を知っていると思うことで自身の防御を下げるのだが、本当に相手を理解しているかどうかはその人の成熟の度合いにあるのでは、恋愛もそう。そんな感じの外伝でした。2013/05/15
オイコラ
5
変わりたいのは確かなのにどうなりたいのかわからない、違うやり方もわからない、信じられる人がいないどころか信じるという発想がない。信念と目標があり、信頼できる部下もいたギアリーとは大違い。本編とは別種の緊張感。イケニたちからみたギアリーの姿もおもしろい。2013/05/15
みろ
4
旧共産国家を彷彿させる監視社会のシンディックの一部星系で起きる体制崩壊と新しい体制への動きを描いたシリーズの外伝。権力基盤は軍事力を握ったものが確立する形だが、2人の指導者がいるところが面白い。とりあえず協力しながら、お互いの弱味を握る努力は惜しまない2人。この先、どうなるか、殴りあった先に生まれるのは真の協力と和解、それとも…シンディックの階級名一覧が欲しくなった。2013/12/28