内容説明
太陽系全体が戦争へ動き始めるなか、刑事ミラーは行方不明の少女ジュリーを憑かれたように探し、手がかりを追って、小惑星エロスへ向かう。そこで襲撃の真犯人を探る船乗りホールデンと出会い、行動をともにすることに。だがそのときエロスは、治安部隊を名乗るならず者たちに占拠され、恐るべき罠が張りめぐらされていた…。リアリティあふれる描写と高い物語性で評判となった、実力派の気鋭がおくる新時代の傑作SF。
著者等紹介
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
39
後編はサービス精神のオンパレード。しかしグイグイと読ませてくれるのは元がロールプレイングゲームのアイディアであったとか。まさかゾンビまで押し込んでくるとは、そういうところは脱帽。でも二人の主人公を読み比べたとき、どうしてもホールデンは好きになれないな。まだミラーの方が共感できそう。2013/07/06
ホームズ
25
面白かったですね(笑)戦争が始まり火星と地球の対立など展開としてはこういった感じは好みでした(笑)ホールデンとミラーの対立辺りから話がかなり盛り上がってくれて良かったな~(笑)結構予想外の結末で良かったんじゃないかな。もう少し盛り上がってくれても良かった気はするけど(笑)続編も訳してくれるといいな~(笑)2013/05/23
fukumasagami
21
太陽系に版図を広げた人類社会を舞台にしたスペースオペラの現代的解釈、とても楽しめました。続編も翻訳されないかなぁ。2013/06/09
鐵太郎
12
こんな展開があったのか。すべての謎が解けると共に、太陽系にとんでもない恐ろしいものが降りかかってきたことがわかります。遙かな昔、それは地球を目指しながら土星の重力圏によって進路を変更したのですが、今回は違う。はっきりとした意志を持って人類の前に立ちはだかる。 ミリタリーSFでなくても、これだけスリリングで見事なスペースオペラが作れるのか。お見事。2013/10/15
けいちゃっぷ
9
後半の展開はいささか気にいらなかったが、ストーリーは派手な場面もあれば登場人物たちの内面の葛藤も描写してて飽きさせない。 これ一作だけでも十分に面白いが、全六部もあるとなると付き合いきれんな。 ところで「巨獣」ってなんだ? 読む前は宇宙怪獣でも出るのかと思ったし、読んでいる途中では巨大恒星間宇宙船かとも思ったが、まさか「アレ」が? 420ページ 2014/09/29
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