内容説明
嵐の夜、荒れはてたテラニア・シティを歩くひとりの男の姿があった。その名はホーマー・G・アダムス…もと太陽系帝国の経済財務相である。超越知性体“それ”のハイパー保管場所に吸収されたが、地球に秩序をとりもどすためコンセプトとして送りだされたのだ。しかし、なぜかアダムスは自分の肉体をうまくコントロールすることができない。かれのからだに宿るもうひとつの意識存在は、アフィリカーのものだったのだ。
著者等紹介
赤坂桃子[アカサカモモコ]
1955年生、上智大学文学部ドイツ文学科・慶應義塾大学文学部卒、独語・英語翻訳者、独語通訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
3
シリーズ初期のキャラクター、ホーマー・G・アダムスが複数の意識が一つの体を共有する「コンセプト」として登場。前半は「同居」する女性の意識に悩まされるが、最後に彼女の意識が消失。男勝りのキャラだったので、意識が消えゆく中での懇願が印象的だった。後半は、ラール人のヘトソンの告知者であるホトレノル=タアクの暗殺未遂事件が語られる。銀河系の支配を任された超重族マイルパンサーの最後は、いかにも敵キャラの最後といった形。しかし、いつになったらローダンと再会できるのか。2012/02/07
ニミッツクラス
1
ローダン日本語版417巻。カバー、中央はウォルクロヴのサジ・サジの勇姿で、喇叭状の武器は咆哮銃(笑えた。欲しい!)。右は話の流れからアダムスかと思ったが、巨大な福耳と4つの鼻孔からラール人告知者タアク、左はコンセプトのヴァンネか。前編は邦題通り。アダムス来たー!のハズなのだが“それ”の矛盾しそうな計画(というか懐柔策になるのか)に物語は始まったばかり。後編は「“それ”への反逆」。前編も含めて着実に話が進んでいる。ケロスカーのラール人放逐計画が進む中、元凶の告知者タアクを窮地から救うジレンマ。★★★★☆☆2013/05/07
llll'
0
2013/09/07
とうくぼやかや
0
唐突にホーマーGアダムスが再登場してしかもアフィリカーとのコンセプトってことで「それ」が意図せず吸収したアフィリカーたちを始末するための実験やらかすためとか。まあ話は細胞活性装置争奪戦。惑星ドゥームではヘトソンの告知者暗殺計画発動中。ホトレノル=タアクの自分で蒔いた種のような気もするが、頼りの7D人間も「それ」の帰還命令に反抗して実体なくしかけたり、共棲意識奪われたりで能力失ってたり。それって普通の人間に戻れたのだから逆によかったのではと思いつつ、コンセプトという形態は案外安心できて心地よかったらしい。2012/10/07
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