内容説明
最古参ミュータントのひとり、エルンスト・エラートがもどってきた。肉体を失って精神だけの存在となり、長く時空をさまよっていたが、ようやく太陽系を探しあてたのだ。しかし、そこに地球はなく、エラートはふたたび宇宙の旅に出る。すると、不思議な吸引力により、ケルシュル・ヴァンネが乗る宇宙船にひきよせられてしまう。そこでヴァンネの肉体にはいったエラートは、七意識が宿った“コンセプト”の存在を知るが。
著者等紹介
渡辺広佐［ワタナベヒロスケ］
１９５０年生、中央大学大学院博士課程修了、中央大学文学部講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーム
18
エネルギー生物となって時空を彷徨っていたエルンスト・エラートが、“それ”の手助けもあってようやく人類のもとに帰ってきました。こうしてせっかく帰ってきたからには活躍の場を与えて欲しいところですが、どうなるのでしょうか。一方、ゴールンⅡのホワルゴニウム大鉱床の五次元放射にやられて、ｎ次元計算能力を失ったケロスカーたち。80年計画の遂行に影響がないのか気になるところです。すっかり自信をなくしてしまったケロスカーたちが妙に人間くさくなった印象を受けて笑ってしまいました。2011/10/06
スターライト
6
ついに太陽系帝国時代のミュータント、エルンスト・エラートが還って来た！なのに、どうしてタイトルが「エラート還る」じゃないのか？それはともかく、彼の帰還を担当したのがクラーク・ダールトン先生だったのが嬉しい。でも、なんとなく他の旧ミュータント同様、今後あまり目立つような活躍はしそうにないのだが…。彼とティフラーとの感動的な再会が楽しみ。2011/09/01
黒猫トム
2
再読。 ケロスカーのアレが巻きで進行するなか、エルンスト・エラートがミニマルコンセプト（二人）で帰ってくる。最後にティフに繋ぎがつけられて良かった。後半はヴァリオがテラナーらしい行動力で違いを作る。男前の卵ロボだよなあ、ヴァリオ。2023/12/11
ニミッツクラス
2
ローダン日本語版407巻。カバーはオリンプ皇帝ことロボ・ヴァリオとルルンゴレンの甲冑男。前編は「エラート還る」。キター！って感じで、登場は4度目か。これまでの経緯を知ったエラートだがテレテンポレーション能力の使い道は？ 球形船ゴルは未知の遺棄宇宙船と遭遇するが時間もなくスルー・・何なの？ 後編は邦題通り。ロボ・ヴァリオの筐体はラール人には未知の金属・・スーパーアトロニタル合金で、すごいんだかガラパゴスなんだか。405巻の「去りし人々」の番人に続いて今回も・・その使命に比して割とアナログな話。★★★★☆☆2012/11/23
とうくぼやかや
2
「エラート還る」おお！エルンスト・エラートとか。コンセプトとなって登場。ＮＥＩに行くまでにとんだ寄り道させるよね。＜それ＞も。しかし、でてくる女性て強気な人ばっかよね。「ヴァリオと～」ケロスカーとラール人司令官との騙し合い。やりとりがなんか微笑ましい。こいつら、アホか？後半ロボ皇帝大活躍。５０ｃｍｘ２０ｃｍの卵型が本体て思ったよりちっさかった。表紙絵だとライタン軍団にいそう。とか、ロボダッチ？ルルンゴレンの勇士が自分の名前叫びながら突進してくる様はやはり滑稽かも。しかもフルで呼ばないと怒るとかｗ2012/07/12
