内容説明
“ソル”はケロスカーの計算者ドブラクの力を借りて、ふたたび地球を探す旅に出た。その途中で、未知の宇宙船の大編隊に包囲される。細長く優美な外観を持つ異船をあやつっていたのは、未知銀河の惑星クマントに住む種族、トバールグだった。かれらの意図もわからないまま、ローダンたちはクマントへの着陸を余儀なくされてしまう。タッチャー・ア・ハイヌはダライモク・ロルヴィクとともに、惑星の偵察に向かったが…。
著者等紹介
赤坂桃子[アカサカモモコ]
1955年生、上智大学文学部ドイツ文学科・慶應義塾大学文学部卒、独語・英語翻訳家者、独語通訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
16
表紙のイラストが幸福都市というよりも火災都市に見える。それはそれとして、地球への手がかりが見えてきたけど具象の手がかりが地球より気になります。ダライモク・ロルヴィクよりも実は危険人物はタッチャー・ア・ハイヌだったんだなぁ…んでも、機械的な幸福って…2010/12/04
マーム
10
惑星クマントの“幸福都市”に潜入し、傍若無人な振る舞いをしていたカップルには、正直イラッとしましたね。ド=モルヴォ銀河におけるせっかくの足がかりが、こんなことで崩れてしまうのはバカらしいですから。2010/10/30
スターライト
6
地球捜索にすんなり進むと思いきや、またも新たな種族と遭遇。これまでほのめかされてきた”力の集合体”についての謎が解明できるかも知れないのだ。その上、故郷テラについての情報も得られる可能性も示唆される。持ち前の好奇心に抵抗できないローダンは、トバールグの秘密を暴こうとする。でもこの巻では劇的な動きはなく、<ソル>乗員のとんでもない行動が両種族間の相互理解に波紋を投げる。後半のエピソードは、シリーズ最初期のハイパー多幸症を想起させて懐かしかった。2010/11/12
黒猫トム
2
再読。しかしこんな内容だったか?ほぼ覚えていない。数年前だが、よほどてけとうに読み流したと見える。 アルビノジャイアンととうぞくスネ夫のコンビがスラップスティックを演じる前半と、傷つけられる恋人たちを演じさせられる若い二人が異星のダンテ地獄篇をやる後半。2022/12/20
鐵太郎
2
前半、<ソル>船内に新旧の宗教共同体が存在する、という説明が興味深い。イスラムの寺院のようなという言葉の説明としてでできたようなのですが、今さら宗教がどうのという説明はない方が良いと思うのですが。まぁ、カトリックの神父を出してしまった以上、過去の宗教を無視もできないのかも。1500年も未来の宗教事情については、何を書いてもうさんくさく思えるのですが。(笑)2010/11/01