内容説明
海軍少尉、クリス・ロングナイフ。父はウォードヘブン星の首相、祖父は財界の支配者という著名な政治家一家の娘でありながら、政略結婚をもくろむ両親に反発し、海軍に入隊。士官学校を優秀な成績で卒業したのち配属されたのが、カミカゼ級戦闘宇宙艦タイフーン号だった。新任少尉としての初任務は、誘拐された少女の奪回。勇猛な海兵隊員を率い上陸用強襲艇で降下するも、そこには誘拐犯の恐るべき陥穽が待ち受けていた―。
著者等紹介
シェパード,マイク[シェパード,マイク][Shepherd,Mike]
1947年フィラデルフィアの海軍病院の生まれ。大学卒業後は陸軍に入隊。新兵訓練中に負傷し、除隊。その後はタクシー運転手、バーテンダーなどを経験したのち、海軍省の事務員の職につく。1991年、アナログ誌にマイク・モスコー名義で短篇デビューし、1996年には過去へのタイムトラベルものFirst Dawnで長篇デビュー。2004年マイク・シェパードに名前を変えて発表した戦争SF『新任少尉、出撃!―海軍士官クリス・ロングナイフ』で大ブレークした
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スター
28
面白かったです。この作家のことも、作品のことも全く知らず、たまたま本屋で見かけ、インスピレーションで購入。 ヒロインは、海軍少尉のクリス。誘拐された少女の救出作戦に参加したり、異常気象に苦しむ惑星の住民の支援作戦に関わったりする、わかりやすくも、ベタなミリタリーSFです。 遠い未来の、遠い惑星の話のはずですが、現代のアメリカを含む現代世界が、色濃く反映されたような作品です。2018/08/05
鐵太郎
16
主人公クリス(ティアン・アン)・ロングナイフが所属する「海軍」が、伝統はあるものの訓練不足のお粗末な部隊であちこち規律もいいかげん、というのは主人公が活躍するにいい舞台かもしれません。この軍隊が、現時点では治安維持や災害救助がメインみたいというのが、平時の軍隊らしくて良いかも。なんとなく「ヴォル・ゲーム」を思い出しました。妬まれる名家の御曹司の主人公、不利な状況の中で度胸と口八丁とこっそり陰で鍛えていた手腕を生かしていつの間にかリーダーシップを取る、などね。主人公の外観が真逆なんですが。(笑)2010/03/04
Porco
13
けっこう盛りだくさんな内容。2020/05/17
ひっと
11
オタクっぽいイラストの表紙だけど中身はがっつりとアメリカ人が書いた小説だあ。大味というかなんというか。たぶんアメリカ人にはウケるんだとろうなあこういうの。ミリタリーものですね。SFなのかしらん?2014/03/30
fukumasagami
9
クリスは口もとをほころばせた。いまのわたしを見て、お父さま。海軍は役立たずで時間の無駄だと言ったわね、お母さま。今日はそうでないことを見せるわ! 装備の準備にもどった部下たちのまえで、クリスは深呼吸した。アーマーや弾薬や機械油や生々しい人間の汗の匂いを嗅いで、テンションが上がっている。これは自分のミッションであり、自分の小隊だ。少女を一人、もとの家に送りとどける。絶対に死なせない。2015/08/15
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- 和書
- 三途の川のほとりにて