内容説明
生態系の破壊により、地球の寿命はあと２００年といわれていた。迫りくる災厄を前に、カナダと中国は宇宙に活路を求め、火星で発見された異星の宇宙船をもとに極秘で星間宇宙船の開発を進めていた。だが、異星技術によって建造された宇宙船のパイロットには、特殊な能力が必要だった！２５年前、軍務中に負傷しサイボーグとなったジェニー・ケイシーに目をつけたカナダの極秘チームは、密かに彼女の獲得に向け動き出すが…。
著者等紹介
ベア，エリザベス［ベア，エリザベス］［Ｂｅａｒ，Ｅｌｉｚａｂｅｔｈ］
１９７１年、コネティカット州ハートフォードの生まれ。コネティカット大学で英文学と人類学を専攻するが中退。テクニカル・ライターをはじめとしてさまざまな職業を経たのち作家活動に入り、２００５年にジョン・Ｗ・キャンベル最優秀新人賞を受賞。２００６年に三部作『ＨＡＭＭＥＲＥＤ』『ＳＣＡＲＤＯＷＮ』『ＷＯＲＬＤＷＩＲＥＤ』でローカル賞最優秀処女長篇部門を受賞。いまアメリカＳＦ界でもっとも注目されている若手作家のひとり
月岡小穂［ツキオカサホ］
英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小太郎
22
これも積読本消化。今書庫整理しているけれど読んでない本がこんなに出てくると流石に引いてしまいます（笑）積読本消化だけで何年掛かるんでしょう？女性サイボーグケイシーが主人公のＳＦハードボイルド。出足などスピード感がありとても好みで何でもっと早く読まなかったのか・・と思いながら読み進めると結構、とっ散らかった展開。これは３部作への布石だと思うんだけどここが残念。ただこういうＳＦは好きなんで許す。１４年も前の話だけどそんなに古い感じもしないし続きが気になります。2022/06/24
本の蟲
11
チャー〇ーズ・エンジェルみたいな美人特殊工作員を想像していたら、主人公は50間近のおばちゃんだった。しかし軍務で大怪我を負い、当時まだ未成熟だった機械化の被験体となり、紆余曲折あって除隊後はスラムで闇医者まがいの仕事をしているタフで格好いい女性。スラムで売買される軍用ドラッグの流出経路。内戦後、落ちぶれた米国に代わり、カナダと中国で起きる対立と宇宙開発競争。火星付近で発見された異星人の恒星間宇宙船。その操縦に必要なのはサイボーグ手術に適応した特殊神経系で、ジェニーの元上官が彼女に接触を試みる。（続2021/07/11
オイコラ
7
話の中心がどこにあるのかわからないまま読み終わってしまった。レザーフェイスはこのままフェードアウト？この先、ジェニーと恒星船の話になるならレザーフェイスは出る幕ないし。ガブ、エルスペスとのあれこれも、なんだか余計な気がするが後々意味が出てくるのかな。とりあえず、本題に入る次巻に期待？2017/07/13
yaemon1950
4
読みずらかったと言うのが読後感。自分のセンスとは異なる価値観で話が進むと、話は面白くても疲れた感覚が残る。読み始めは面白く、読み進めると理解度が低下し最後までそのまま。果たして自分はこの本を読んだと言って良いのだろうか？2013/12/15
鐵太郎
4
場面を細かく刻んで話が盛り上がり、ジェニーが軌道上のステーションにある宇宙船に乗り組む場面で第一巻は終わります。彼女に託された任務とは何か。彼女が選ばれた理由は何か。カナダという国家が求めるものとは何か。 出だしは重っ苦しいところがありますが、スリリングな展開に引き込まれますね。 最近のSFの、読者を引きずり込むうまさは読んでいて楽しい。 2008/08/20
