内容説明
デイヴィッドはガールフレンドもいない、読書好きのめだたない高校生だった。だが、ある事件をきっかけに、自分に思いもよらない超能力がそなわっていることを知った。デイヴィッドはジャンパー―何千マイルも離れた場所へ一瞬にして移動できるテレポーテーション能力の持ち主だったのだ。それに気づいたデイヴィッドは、アル中の暴力的な父が支配する家をとびだし、ニューヨークへ向かったが…SF冒険大作映画原作。
著者等紹介
グールド,スティーヴン[グールド,スティーヴン][Gould,Steven]
ニューメキシコ州在住のSF作家。1955年生まれ。父が軍人だったため、アメリカ、台湾、ドイツ、インド、タイなどの各地で成長した。大学を中退し、さまざまな職についたのち、コンピュータ関係の仕事についた。ある創作講座で書いた短篇がシオドア・スタージョンの目にとまり、その作品で80年にデビュー。以後も短篇を書きつづけ、88年発表の短篇「マッド・モリイに桃を」は、ヒューゴー・ネビュラ両賞の候補となった
公手成幸[クデシゲユキ]
1948年生、1972年同志社大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
16
読破。映画「ジャンパー」の原作本。今回手に取ったわけは──特にないですが…書架を歩いていて、いきなり目に飛び込んできたのがこの本だったという、それだけの理由でしたが…。まぁ、この後の展開がどうなるかはわからないものの、上巻だけを見ると同じくハヤカワ文庫『驚異のスパイダーマン』的、アメコミ風ストーリーになっていますね。2011/12/18
youyou88
8
感想は下巻で2022/09/03
καйυγα
5
海外のSF小説、瞬間移動能力を齎されたジャンプ少年の成長記だ。オーケイ、少年の未熟さがよく分かる作品だ。複雑だねぇ、心は常に情緒不安定なのが手に取って分かるよ。その能力をなぜ世のため人のために使わない。ああ、未熟故に未熟な判断を下し、犯罪に手を染めていいのか。オーケイ、それが君の選んだ道だったね。少年の悩みや疑問、両親、恋人、友人、階下の住人、それぞれが淡々と絡み、広大な地を舞台にジャンプして飛び交うスケール溢れる小説だ。結末がなんとなく見えるがそれは気のせいだろうか。オーケイ、後半も楽しみだ。2014/08/31
tai65
3
星4つ2022/06/10
macau3
2
こんな能力があってなんてつまらん事ばかりやってんのか。こんなに感情移入できない主人公もめずらしい。2011/09/28