内容説明
オナー・ハリントンの絞首刑執行―ヘイヴン人民共和国による公式発表は連合諸国の人々を悲嘆の底に陥れた。そのころ、実際のオナーは一度はヘイヴン国防警務局が操る巡洋戦艦「テペス」の捕虜となったものの、虐待の数々に耐え、生き残った少数の部下の助けを得て、辛くも艦を爆破し脱出を遂げていた。しかし、ただ一機の突撃艇で一行が降り立ったのは惑星ハデス。国警局が五十万の囚人を収容する巨大な監獄であった。
著者等紹介
ウェーバー,デイヴィッド[ウェーバー,デイヴィッド][Weber,David]
オハイオ州クリーヴランドの出身で、現在はサウスカロライナ州のグリーンズヴィル在住。大学時代の専攻は歴史で、特に軍事史に興味があるという。1990年に、やはりミリタリイSF作家であるスティーヴ・ホワイトとの合作Insurrectionでデビュー。翌1991年に『反逆者の月』でソロ・デビューを果たす
矢口悟[ヤグチサトル]
1968年生、1994年東京外国語大学ロシヤ語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
4
惑星ハデスからの脱出を試みるハリントン。しかしヘイヴン側は事実を隠ぺいし、ハリントン処刑の巧妙な映像を流し、マンティコア・グレイソンでは悲嘆にくれる。とはいえいつまでもヘイヴンの思うままにされることなく、マンティコア・グレイソン陣営では反転攻勢の機会をうかがっていた。国防費用捻出にまつわるやりとりなどから、ちょっとアメリカ的というか作者の立ち位置がより軍部側にあることをにおわせる記述が少なからずあり、さもありなん。ともあれ、ハリントンは最大の試練を乗り越えられるのか。下巻へ続く。2013/10/14
siopop
1
物語を読んでいるこちら側から見ると死んでないのが丸見えなので、そんな状況での荘厳な葬儀の描写。この先主人公が帰還する時にどうなるのか?とても面白そうです。 国葬にされたり、戦艦の名前に使われたり、さらには跡継ぎの為に弟か妹まで登場? ほんとに帰還出来た時の大騒動が見えるようで今からとても楽しみです。2014/05/30
dahak172291
1
ニミッツが癒し へこたれないってすごいなぁ