内容説明
翼をもつ美しい妖精のような種族が住む銀河辺境の惑星ダミエム。連邦行政官のコーリーとその夫で副行政官のキップ、医師バラムの三人は、ダミエム人を保護するため、その星に駐在していた。そこへ“殺された星”のもたらす壮麗な光を見物しようと観光客がやってくるが…オーロラのような光の到来とともに起こる思いもよらぬ事件とは?『たったひとつの冴えたやりかた』で言及されていたファン待望の物語、ついに登場。
著者等紹介
浅倉久志[アサクラヒサシ]
1930年生、1950年大阪外国語大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
40
ティプトリーの長編を読む。生涯に2篇あり、翻訳されているのはこの1冊のみ。惑星ダミエムに「殺された星」の通過を見に観光客らが訪れ…という話。星の残骸の通過や夜明けで日が昇るとこなど空が色とりどりに輝く描写がよかった。 いつものキレキレ短編とは一味違う。エンタメ的なグランドホテル形式ミステリー作品。まあクリスティー調のティプトリーが読めるというのは贅沢といえば贅沢。2026/02/02
maja
22
天空を占める巨大な光の集合体の下で終焉に向かって始まるティプトリーの長編小説。くどくて熱くて切ない。今ではヒューマンの行政管理兼保護管夫婦に管理されている妖精のような現地人のいるダムエル。そして銀河辺境の惑星に降り立つ13人のゲスト。何世紀にわたり森羅万象のなかで成長し続けた偉大な「美」にさらされて衰弱していった惑星の爆発で起きるノヴァは・・。急に読みたくなって懐かしく再読。 2024/07/21
星落秋風五丈原
19
滅んだ星のかけらが通過するのを見にやってきたそれぞれ一癖ありそうな観光客とそれを迎える星側の管理官。宇宙版コージーミステリ。ティプトリージュニアにとってはとことん老いというのは罰であり忌むべきものなのか。2020/07/03
ふりや
18
ティプトリーが残した2篇の長編作品のうち、唯一邦訳されているのがこの作品。これは素晴らしい傑作!今まで読んだ作品の中では『たったひとつの冴えたやりかた』が一番好きだったのですが、この作品はそのハードルを越えてきました。著者の短編は難解なものも多いですが、本作は徹底して明快なエンタメ路線。妖精のような種族が住む惑星ダミエム、ダミエムの行政官たちと観光客。一夜のうちに彼らを巡って起こる事件を描いたミステリ風SF。ラストに向けてどんどん盛り上がる展開、入念な伏線の回収、クライマックスの描写には思わず涙しました。2021/01/14
鐵太郎
14
銀河系辺境にある、ダミエムと呼ばれる惑星で起きた24時間の物語。<ザ・スター>と呼ばれるこの星系の近くにある新星の、その新星爆発の光の波が、ちょうどこの惑星を通り過ぎて空に一大スペクタクルを見せるタイミングを見るためにある待った旅人たちの中で繰り広げらる、美しくも悲惨な物語。ティプトリー節を堪能しましょう。2007/11/26
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