内容説明
ウルリックとウーナ夫妻の家に五人の旧友が訪ねてきた。孫娘ウーナッハが特に気になったのは、なかでも祖父母そっくりな真紅の瞳を持つ男だった。だが、やってきたのは友人ばかりではなかった。翌朝、散歩の帰り道、祖父母の宿敵ゲイナーとクロスターハイムに襲われた少女は、やむなく地下世界へと逃げこむ。かくてムー・ウーリア、ミレンブルク、ホークムーンの暗黒帝国へと、ウーナッハの驚くべき冒険の旅が始まった。
著者等紹介
ムアコック,マイクル[ムアコック,マイクル][Moorcock,Michael]
1939年イギリス生まれ。1961年、エルリックものの最初の短篇である「夢見る都」を「サイエンス・ファンタジイ」に発表し、斬新なキャラクター設定で読者を瞠目せしめる。続いてホークムーン、エレコーゼ、コルムなどエルリックの転生ともいえる主人公たちのシリーズを立て続けに発表、「永遠の戦士の世界」を作りあげた
井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学人文系大学院比較文学科卒、白百合女子大学文学部教授、作家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
18
さて、エルリックの物語が始まってから30年、退廃的な世界を背景としたヒロイックファンタジーは、ここまで変貌しました。ここで、本当に最終章となったのでしょうか。ひとまず、プロローグとエピローグではさまれた三部構成です。エルリックの集大成なのでしょうか。<混沌>と<法>があり、そしてそれを統べる<天秤>があります。「永遠のチャンピオン」たちは、なにをもってこの戦いに終止符を打つのか。白き狼(エルリック)の息子とは何か。──このサーガは終わりました。ムアコックが書き残したことはなかったのか。2007/01/11
光秋
8
エルリックの最終巻だが他シリーズを読破したわけではないのでよくわからない部分も多かった。最低でもエレコーゼとホークムーンとフォンベックは読んでおいた方がよかったかも。後期エルリックシリーズに既出のキャラが総登場するのだが、いかんせん内容がきっちり頭に入っていなかったのでイマイチ没入できなかった。いつか再読した時にはもっと楽しめると思う。前巻よりかはわかりやすい内容であったが、とにかく長い。主人公の知らないところで決着がついていることも多いわりに。2026/02/12
とし
7
エルリック・サーガの最後の1冊。主人公はエルリックの孫娘で、僕らの現実世界とはちょっとズレた並行世界の近代ヨーロッパで冒険が繰り広げられる。<天秤>を間にした<混沌>と<法>の戦いの、ひとつの極地が展開されるわけだが、このシリーズは解説が難しいわ。読まない限り、短い説明ではまず解らない。エルリックの神話はこれで終わったようだが、「永遠の戦士シリーズ」は、別の主人公を得てまた世界が広がってゆくのだろうなぁ。2017/06/22
しまっち。
6
今回は暗黒帝国が舞台となるので、ホークムーンとの絡みがあるかと思いきや、暗黒帝国側のキャラしか出てこないのね。しかも別次元だから様子も違うし。後半は勢いよく面白く読めたけど、やっぱり現代社会になじむエルリックには違和感が。個人的には最初の4巻だけでも充分であったと思う。2018/01/07
スターライト
6
<永遠の戦士エルリック>全7巻、ようやく読了。前巻ではウルリックが誘拐されたが、本巻ではその娘ウーナッハが姿をくらます。それはまたしても、ゲイナー公子とクロスターハイムの策略だった…。現代パートでは、携帯電話(!)が登場し最初から読んできた者としては、妙な感じが。そしてその後は、暗黒帝国での追いつ追われつの展開なので、魔術や人語をしゃべるキツネや狼や蛇を模した兜をかぶった騎士団が現れて、少女が軸となる展開と相まって、いかにもファンタジー然としていく。個人的には、最初の4巻が好み。2012/07/07




