内容説明
ジョン・ペリーは75歳の誕生日にいまは亡き妻の墓参りをしてから軍隊に入った。しかも、地球には二度と戻れないという条件で、75歳以上の男女の入隊しか認めないコロニー防衛軍に。銀河の各惑星に植民をはじめた人類を守るためにコロニー防衛軍は、姿形も考え方も全く異質なエイリアンたちと熾烈な戦争を続けている。老人ばかりを入隊させる防衛軍でのジョンの波瀾万丈の冒険を描いた『宇宙の戦士』の21世紀版登場!2006年ジョン・W・キャンベル賞受賞作。
著者等紹介
スコルジー,ジョン[スコルジー,ジョン][Scalzi,John]
1969年、カリフォルニア州生まれ。1991年にシカゴ大学卒業後、地元の新聞で映画評やコラムを書く仕事につく。その後、天文学、映画、経済、ゲームなどについてのノンフィクションや記事をさまざまな媒体で発表してきた。2005年に刊行した第一長篇『老人と宇宙』は、ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』の21世紀版として話題を呼び、ヒューゴー賞・ローカス賞の候補になり、2006年のジョン・W・キャンベル賞を受賞した
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生、神奈川大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
57
読書会の課題本のため再読。ストーリーは憶えていても再読に耐え得る設定&話の進め方。ユーモア満載、笑って、泣いて、最後にはジーンとくる。作者の全作品読んでいるが全体的な話の構造はワンパターンではあるが、それが欠点にならないほど楽しく読める。主人公の活躍ぶりや恋物語などうまくいきすぎでは?と思わぬこともないが、気分よく読了できるミリタリーSF風スペースオペラ。2019/11/01
ぶち
54
75歳以上の老人を募集して兵士に仕立て上げ、異星人との戦争を繰り広げていきますが、『宇宙の戦士』『孤児たちの軍隊』などの歩兵ミリタリーSFとは一味違う雰囲気を持った物語世界です。老人を兵士にすることの理由の一つに、老人が経済面で社会の足かせになっていることを挙げています。『下流老人』を読んだばかりの身には、やるせない気持ちになったりします。しかしながら、"充分に長く生きてきたものは、人生には自分の命よりも大切なものがあることを知っている。"という別の理由があることに救いを感じます。私には高評価な作品です。2018/09/23
カザリ
49
おもしろい。適度に文学的であり、ギャグのセンスについては、日常生活で使えるかな、と思ったり。。ストーリーとしては、ほとんど漫画。。面白いことには変わりないが、この面白さは、落語的な面白さというか、質の高いコメディというか。活字でこそ楽しめる部分があるのだが、活字じゃなくてもいいかな、という気にもなる。。いや、おもしろいんだけど、薄いっていうか。。(*´▽`*)2015/05/31
Panzer Leader
46
「レッドスーツ」がえらく面白かったので読んでみたが、これも傑作。早く次巻を読まなくては。2015/02/22
背古巣
41
事前情報は一切なし。題名から、生きる目的をなくした老人が、主人公を引き立てながら戦っていく悲哀漂う作品、と言う先入観で読み始める。全く違った❗年寄が従軍するのは違いないけど、その状況が全然違う。これは面白い。シリーズ物のようなので、続きも読んでみよう。2019/05/16
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