ハヤカワ文庫<br> スクレイリングの樹―永遠の戦士エルリック〈6〉

電子版価格
¥770
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
スクレイリングの樹―永遠の戦士エルリック〈6〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 511p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150115968
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1951年、サウンド諸島で休暇中のウルリックが誘拐された!目の前で夫を連れ去られたウーナは、魔術を駆使して夫の跡を追う。だが、大渦巻きをくぐりたどり着いたのは、異世界のアメリカだった。そこで、ロングフェロウが“ハイアワサ”と呼んだインディアンの英雄アヤナワッタと、カカタナワ族のもとで修行中の少年ホワイト・クロウと出会ったウーナは、誘拐犯が向かった全多元宇宙の源、スクレイリングの樹をめざすが。

著者等紹介

ムアコック,マイクル[ムアコック,マイクル][Moorcock,Michael]
1939年イギリス生まれ。1961年、エルリックものの最初の短篇である「“夢見る都”」を「サイエンス・ファンタジイ」に発表し、斬新なキャラクター設定で読者を瞠目せしめる。続いてホークムーン、エレコーゼ、コルムなどエルリックの転生ともいえる主人公たちのシリーズを立て続けに発表、“永遠の戦士の世界”を作りあげた

井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学人文系大学院比較文学科卒、白百合女子大学文学部教授、作家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

5
エルリック・シリーズの後期三部作の2作目。前作はヒトラー時代のドイツだったが、今回は「エルリック北米へ行く」の巻。ネイティブアメリカンの世界なんだが、夢で繋がる多元宇宙に「時間」の観念は相対でしかなく、3人の主人公たちの「旅」はすごく幻想的で叙情的な雰囲気のなかで紡がれてゆく。「アリオッホ、アリオッホ」と邪神の名を叫んで暴れていた昔のヒロイックファンタジーの方が個人的には好きなんだが、エルリック自体がほぼゲスト扱いだし、今回はちょっと別物かなあ。2017/02/28

しまっち。

4
ウーナ、エルリック、ウルリックそれぞれの視点から語られる物語。はじめのウーナの章がどうにも読みにくくてなかなか進まなかった。エルリックの関わりは千年の夢の一部、もうこうなったらいくらでも話はできちゃうのね。ホワイト・クロウの正体やら最後に一気に収束していくところは見事だと思う。2017/12/06

スターライト

4
過去と現在と未来。生成と消滅。前巻でエルリックらによって葬られたと思われたゲイナーとクロスターハイムが、再び登場。第二次世界大戦後に時代を移し、愛する夫ウルリックを誘拐されたウーナが、彼の行方を捜すところからストーリーは始まる。そしてウーナ、エルリック、ウルリックの視点から出来事が語られ、後半になって一つになる。アメリカ先住民の世界が、夢幻の様相を帯びるあたりはムアコックの手際の良さか。読者はめくるめく豊饒なイメージに幻惑されながら、心地よく本を閉じることになる。至福の読書時間。2012/07/04

saladin

3
後期3部作の第2作目。今回の舞台は北米大陸、ロングフェローが”ハイアワサ”と呼んだアメリカ原住民の英雄が生きた時代。が、前作と違って馴染みがないため、なかなか頭に入ってこない。確かに神話的な舞台は”スクレイリングの樹”(≒宇宙樹・世界樹)にマッチする気はするけれど…。本作ではエルリックはあまり活躍せず、ウーナ、ウルリックと共に3人の主人公のうちの1人という位置づけ。2020/08/18

いちはじめ

2
とうとうアメリカン・ネイティブの神話まで取り込んでしまった。しかし、何をやってもマイクル・ムアコックはマイクル・ムアコック2007/02/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/391260
  • ご注意事項