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ハヤカワ文庫
竜を駆る種族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150115906
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

はるかな未来、人類最後の生き残りが住むさいはての惑星エーリスでは、風雲急を告げていた。バンベック一族の住むバンベック平を幸いの谷の一族カーコロが狙っていたのだ。異星の爬虫類種族を育て、さまざまな竜―阿修羅や金剛や一角竜から成る軍隊に仕立てたバンベックとカーコロは、まさに一触即発の状況。しかも、エーリスを狙う爬虫類型の異星人ベイシックが襲来しようとしていたのだ!名匠のヒューゴー賞受賞作。

著者等紹介

ヴァンス,ジャック[ヴァンス,ジャック][Vance,Jack]
1916年、サンフランシスコ生まれ。カリフォルニア大学バークリー校を卒業後、商船員、ジャズバンドのプレイヤーなど、さまざまな職業につき、世界各地をめぐり歩いた。1945年、スリリング・ワンダー誌に発表した“The World‐Thinker”でデビュー、奇怪な世界と異様な文化を活写する個性的な作風で息の長い活動をつづけ、90冊をこえる著書を発表。『竜を駆る種族』でヒューゴー賞受賞。また、ジョン・ホルブルック・ヴァンス名義で発表したミステリ『檻の中の人間』で、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀新人賞を受賞している

浅倉久志[アサクラヒサシ]
1930年生、1950年大阪外国語大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

115
遥かな未来、地球から遠く離れた惑星で行われた人と竜と異星人の三つ巴の戦いを描くSF。ヴァンスの他の小説と同じように、異星の異質な文化の描き方が素晴らしい。たとえSFに出てくる異星人でも、人間的な所があるのが普通だが、ヴァンスの小説に出てくる異星人はこちらの理解と共感をはねつけるような、冷ややかな異質さに満ちており、読んでいると未知の世界の只中に放り込まれた気持ちになる。ファンタジーやSFでこれほど完璧に異世界を構築できる作家は、ヴァンス以外にいないと改めて思った。2015/12/03

星落秋風五丈原

25
ちなみにこの表紙のビジュアルは龍が好み。えっもう終わり?って感じでした。それぞれの竜の名称の訳は名訳ですね。バラモンが何か聞かれてああなるのって…あれって一種の防衛行動なの?2022/12/28

ヒダン

16
竜の育成、異星人、伝説の故郷エデンなどなど異世界要素に満ちた世界観にかなり少ない描写で読者を連れ込んでしまう。周期性も一つの鍵なので数世代に渡るシリーズものにもできる内容を約200ページで楽しめる。その代わり内容はあっさりしている。バンベック一族対カーコロ一族がメインになっていて婆羅門とかベイシックの哲学とか惑星エーリスの歴史が掘り下げられなかったのはもったいない。それと竜が実質とかげで飛行能力を持たないのもちょっと残念。異世界的で現実離れしていたし戦闘シーンも緊迫感があって狙い通りの楽しさはあった。2017/06/23

おーすが

14
ヴァンス2冊目。1962年の作品、文庫は2006年発売。ヒューゴー賞受賞作の中編。遠い星に生き残るわずかな人間は異星人から派生させた竜を操り、再び彼らと戦う日に備える。科学的面白さはあんまりないけど、孤高な感じが好き。潔いほど頭悪い貴族とか人間に全く興味ない婆羅門とか、キャラに愛情なさそうなとこ何故かぐっとくる。人に薦めるかというと微妙だが。2020/07/13

波璃子

13
初めてのジャック・ヴァンス。異世界であり異星人が出てくるのでSF作品であるが、ファンタジーちっくでもある。バラモンが出てきたり竜の名前が「阿修羅」「羅刹」だったりと独特の文化が築き上げられていた。2017/07/29

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