ハヤカワ文庫
宇宙嵐のかなた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150115630
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

未踏の大星雲での星図作成の任務を果した地球帝国宇宙戦艦スター・クラスター号は、その帰途、謎の亜人類の痕跡を発見した。もしその存在が事実なら、一大発見になる。美貌の女艦長グロリアは、あらゆる手段をつくして亜人類の惑星の位置をつきとめようと決意した。だが、人類との接触をかたくなに拒否する亜人類の星系連合“五十の太陽”は、艦を破壊すべく二重思考能力者モルトビーを送りこむが…傑作大宇宙ロマン。

著者等紹介

ヴァン・ヴォクト,アルフレッド・エルトン[ヴァンヴォクト,アルフレッドエルトン][Van Vogt,A.E.]
オランダ系移民の3世として、1912年4月、カナダのマニトバ州の首都ウィニペグに生まれ、父親が弁護士を開業したサスカチェワン州の田舎町で育つ。1929年の大恐慌で父親が船会社の支店長の職を失い、ヴォクトも進学をあきらめ、トラック運転手、オタワ統計局職員などさまざまな職につくことになる。14歳のときからSF雑誌の熱心な読者だったが、アスタウンディング誌の1939年7月号に掲載された「黒い破壊者」でSF界に華々しくデビュー。その後、『スラン』『武器製造業者』『非Aの傀儡』などの作品をつぎつぎに発表。アメリカSFの第一次黄金期を作り上げた作家たちの中でも、天性のストーリイ・テラーとしてひときわぬきんでた存在である。2000年1月死去

浅倉久志[アサクラヒサシ]
1930年生、1950年大阪外国語大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

129
記念すべきハヤカワ文庫SFの2冊目として刊行された小説。残念なことに私は当時読むことができなかったが、もしリアルタイムで手に取ることができたら、SFとはこんなに面白いのかと無我夢中で読んだに違いない。銀河を股にかけたスケールで、SF的なアイディアが次々と投入され、読んでいるとめくるめく陶酔感を味わえた。特に漆黒の闇の中に浮かぶ星々の描写が美しく、宇宙へのロマンを掻き立てる。ロマンティックな恋愛小説的な面もあり、最後の場面のヒーローとヒロインの会話は微笑ましい。2016/03/30

れんか

5
この作品はたぶん私が二十代の時に一度読んだ記憶がある。 「宇宙嵐のかなた」というタイトルが懐かしく、アマゾンで注文して購入したのだが、やっぱり年齢のせいか……こういうSF小説は読んでてちょっとツライ。 あんまり感情移入できないし、イメージも湧いてこない。 昔は面白いと思った作品も、年月と共に嗜好が変わってくるんだね。でも一級のSF小説でした。2016/02/15

記憶喪失した男

4
人類は二大勢力に別れていた。 銀河系を支配する中央文明と、マゼラン星雲に移住した移民たちである。 そのマゼラン星雲の一人が銀河系軍に捕まってしまい、窮地に陥る場面から始まる。 オールディスがこの「宇宙嵐のかなた」のもとになった「ストーム」という短編を最高のSF と評価したことのあるSFである。が、確かに宇宙嵐の場面は面白いが、作品全体としては ヴァン・ヴォクトにしては衝撃がない。テンポのよい迫力のある話なので、ヴァン・ヴォクトファンなら 読んで損はないと思う。

ニミッツクラス

4
06年の新装初版を読んだ(旧版の初版は70年)。読み始めてすぐに度量衡はそのままかって思ったが、訳者朝倉氏が解説でその理由に触れている。カバーは大マゼランのかじき座S星(HR図の主系列から外れた極超巨星で、本文中でも言及している通り全天で屈指の光度を誇るが、地球から約52000パーセク離れているので遠すぎて肉眼では見えない)の惑星に不時着した・・この辺りは読んでのお楽しみ。天の川銀河側の統治方法が面白い。日本の国土をすべて国有地にして、それを国民に貸している感じか。ヴォクトを堪能できる一冊。★★★★☆☆ 2013/03/31

風鈴黒餡

4
面白くなりそうになると次の展開に、また面白くなってくると次の展開に、と移ってしまうので、どうにも消化不良。デリアンだの宇宙嵐回避だの服だの、発想はいちいち面白かったので勿体無いな。異星に助けなんか来なければ良かったのに。2010/11/03

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