内容説明
月世界開発用に調整されたロボットが地球上で行方不明になって起こったとんでもない大騒動を描く「AL76号失踪す」、地球から派遣されたロボットと木星人との奇妙な遭遇「思わざる勝利」、美男子の召使いロボットのトニイと女主人クレアのただならぬ関係を描く「お気に召すことうけあい」、ロボット心理学者スーザン・キャルヴィンが活躍する「校正」など、愛すべきロボットたちを描きだす『われはロボット』の姉妹短篇集。
著者等紹介
小尾芙佐[オビフサ]
1955年津田塾大学英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
43
お気に召すこと請け合い、、が怖かった。。校正は読み直してもいまいち内容がわからない。笑2015/01/02
Aya
27
ロボットが主役のヒューマンストーリー。その中でも、人間なのにロボットのように冷静な心理学者スーザン・キャルヴィン博士が大活躍。ロボット工学者で心理学者。人間みたいなロボットとロボットみたいな人間の対比が面白かった。2015/12/09
ヘビメタおやじ
24
ロボット小説がこんなに知的興奮を味わわせてくれるなんて、驚きです。そして、ロボットをいとおしく思わせてくれる作品でもあります。スピルバーグの「A.I」を上回ります。2017/09/01
zoe
23
ロボット三か条。人間に危害を加えてはならず、人間に危害が及ぶ時、看過してはいけない。第一条に反さない限り、命令に服従すること。前条に反しない限り、自己を守る。2020/02/09
MATHILDA&LEON
19
ロボット集第2作目。面白おかしい話から、何だか考えさせられる話まで盛り沢山。著者自身の創作過程の話がちょこちょこ語られるのも、すてきなおまけを付けてもらえたようで嬉しく感じる。ロボットの人間への絶対服従と献身が美しいが、それゆえに人間の愚かさや強欲さが垣間見えて、結局人間ってしょうもない生き物なんだなぁと痛感。とは言え、スーザン・キャルヴィン博士のロボット愛は変わらない事に安心するし、そのキャラクターを愛する著者自身のロボットへの思いや理想、願いが伝わってくるからこそ、読んでいて気持ちが良いのだと思う。2023/11/11