内容説明
無事に脱出を果たしたニコルとリチャードたちに救いの手をさしのべた謎のレインボー・ピープル、なにがおころうといかなる干渉も行なわず、ただ観察を続ける神秘につつまれたラーマ人、遙かなる旅路のすえに、中核点にもどったニコルたちに明かされるとてつもない驚異…巨匠クラークが、G・リーの協力を得て紡ぎあげた壮大な物語は、さらに加速度を増しながら、思いもかけぬ驚異のクライマックスへと突き進んでゆく。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫ぴょん
33
想像外の世界と展開でも生き残る力って、どんな環境にも適応出来る能力が突出してると言うことかな。 我ながらよく分からん感想ぢゃ😵 人間の嫌な部分に多くの頁を使った「3」はそこまで描く必要あったのかな?「4」もその展開は多い😵クモダコとの対比に多少は必要だったのかとは思うけど。 ラーマ人はある意味寛容過ぎる。 終盤は王道のSF展開であり宗教でもあるかな。 ニコルの最後の選択は良いと思う。 我の脳ではついて行けない部分あり😭 2024/03/28
roughfractus02
8
クモダコ側との戦争とラーマ側の鎮圧の後、強制的な眠りを与えられた人類は振り分けられ、離れ離れになり、主人公の死も近づく。が、その後知識モジュールに入った後の壮大な宇宙の広がりは人間ドラマが続いた2作目以降にSF的な結末を用意している。一方、癖があるほど個性的な人類が繰り広げた性愛と闘争のドラマがラーマ人の徹底した超知性を通すと、振り分けは人類の個々の違いが均等化される過程とも解釈できる。もしそうなら、人間には非人間的と思える戦争も、ラーマ人には個々に違いのある人類ゆえに起こるように見えたのかもしれない。2023/10/11
Tatsuto Nakamura
2
宇宙のランデヴーは1巻目は未知の物体との遭遇をテーマとしている。 2巻目以降も勿論そういった面を押してるが、同じくらい人間をテーマにもしている。欲の深さ・自己中心的な思考を遺憾なく発揮しながら、悪知恵を働かせてうまいこと生きていくやつらがでてくるのを読んでいて、やるせなくなる。主人公その周りの人は、異星人との相互理解を深めていくのは素晴らしい。なに言ってるんだ自分2012/12/22
レイス
1
クモダコ社会の、それは誰も戦争始めたがらない制度がいいねと思った。ラーマの裁きが甘すぎると感じたけど、ラーマにとってはシャーレの中の培養中の細胞の中でがん細胞を選り分けたに過ぎないのかもしれない。航空母艦の人類たちの話を読みたいな(皮肉)。二コルの最後の気持ちはよく分からないけど、あなたの物語はリチャードやケイティ―も含め楽しかったよと伝えよう。2024/02/18
ふじい
1
ニコルの長い旅も終わりを迎え、(途中は不安しかなかったが)読み終えてよかったと思えた。最後の判断は二人の作者の人間感を現しているのであろう。 オメーの存在あたり人類の特殊性・超常現象への言及を期待したが深読み過ぎた。 近年のSFから見るとオーソドックスともいえるストーリーではあるが、個人や人間社会のやるせない展開から一転、宇宙規模の生命知性の発展を俯瞰する展開は心が震えた。2018/05/29