内容説明
謎の知性体によって建造された巨大宇宙船ラーマ3が、火星軌道上で2000人の人類を収容し、太陽系を離脱してから、すでに3年の歳月が流れていた。このあいだに、独裁者ナカムラが権力を掌握し反対派を容赦なく弾圧―地域の良心として活動していたニコルは投獄され、死刑を宣告された。リチャードは2体の小ロボットをニュー・エデンに潜入させ、必死の救出作戦を開始したが…壮大なスケールの宇宙叙事詩ついに完結。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫ぴょん
35
謎多きクモダコのレベルの高さにびっくり😱 じゃあラーマはどんだけ~😱 面白くなかった「3」から一転。 あまりにも情けない人間世界(2千人規模でこれって😓レベル) いやクモダコ界も何気に恐ろしいのが垣間見えるけど。 ニコルとその家族の人生は波乱に満ちていて4の上巻はサクサク行けた〜。 凄く嫌いなキャラ今回ほぼほぼ出 ないのも良いのかも。 いよいよ下巻でこの物語は終わりだけど、どう終わらせるんだろう🤔 肝心のラーマ人は? 下巻へGO✨✨✨ 2024/03/19
roughfractus02
11
主人公が独裁者に死刑を宣告され、外からの救助で脱出するが、逃げた場所での新たなクモダコ状の異生命体との生活は常に何らかの監視の気配がする。主人公目線で見ると、本巻は争いに次ぐ争いが続く宇宙を舞台にした人間中心のドラマに見えるが、少し引いて見ると登場人物と異生命体との遭遇によって物語に登場する者の数が増え、複数の視点が物語を群像化する一方、両者は監視者と被監視者にくっきり分かれ始める。最後に離別した娘に会うためにニューエデンに戻ろうと主人公が動けば、人類を調査するというラーマ人の目的も見えてくるのだろうか。2023/10/10
wnkkny
3
クモダコ世界の話は面白かった。人間世界は面白くない。ここまで読んだんだから次号のラストに期待。2012/10/11
Musa(ムサ)
1
シリーズ第4弾上巻。今回は今まで度々登場していたもののよく分からなかった、クモダコ達の生態や文化などについて深く掘り下げられた部分が面白かった。いよいよ次が最終巻ですがラーマを建造した種族については未だにほとんど分かっていないので、そのあたりが次でどうなるのかが楽しみです。2020/11/19
toshimuhyo
0
読了。危機一髪で脱出する下りから異性体(異星体?)との共同生活を経て、新たなる疑問の芽生えという流れは、読んでてワクワクした。異性体の住む「エメラルド」が人類の成し得なかった楽園の様に見えるが、実は…。 もうすぐこのシリーズも終わっちゃうんだなぁ、でも、次の下巻だけで収まるの?と云う位多くの謎が残ってる。さしあたっての謎「異性体はホントに善?」が気になる所(自分的には何か裏がある気がする…)。すぐにでも下巻を読まないと、いられない!!(でも終わらせるのももったいない!)それ位、楽しめた一冊。2012/03/26
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