ハヤカワ文庫<br> 母なる地球―アシモフ初期作品集〈3〉

ハヤカワ文庫
母なる地球―アシモフ初期作品集〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150111557
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

もういちど宇宙を地球人の手に!―地球からの移民の子孫であるオーロラほか50の宇宙国家により宇宙への移民の道を絶たれた地球では、60億の人々が行き場を失い絶望の縁に追いつめられていた。陽電子ロボットも軍事力も持たぬ地球が、その覇権を宇宙国家から奪取すべく企てた秘策―パシフィック計画とは…『鋼鉄都市』の原型となった表題作「母なる地球」など、SF黄金時代を創りあげた名品7篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

24
96年(平成8年)の税抜641円の青背初版を読んだ。英出版社の3分冊の企画本“ジ・アーリイ・アシモフ”の3巻目で7編を収録。日本帝国海軍による真珠湾攻撃直後からの作品群で、戦争中を通してキャンベルのアスタウンディング誌が刊行されていた事に米国の底力を感じる(F系のアンノウン誌は廃刊)。アイデアに執筆構成の技量が追いつき、わずかな改稿を除いて没原稿も無い。本書の米国版は著者の125冊目となるが、それまで27編の初期短編作品群が書籍化されていなかった事にかなり驚かされる。企画した英出版社に大感謝。★★★★★☆2020/04/20

鐵太郎

15
初期作品を積み重ねて3巻目。右も左もわからない若造だったアシモフによる、荒唐無稽の初期SFのフォーマットでぎこちなく書きはじめた作品が、のちの大作家への萌芽となるきらめくものに変わっていきます。「チオチモリン」などは精緻なSF法螺話として秀逸ですし、「母なる地球」に至ってはアシモフが作り上げた未来絵図の原形となるもの。生活の余裕という足場を使ったとはいえ、アシモフの研鑽ぶりはたいしたもの。だからこそ大作家になり得たのですねぇ。2017/12/30

roughfractus02

11
3分冊された初期作品は10年間で書かれ、そのほとんどを編集者J・W・キャンベルが世に送り出したという。本巻は後のロボットものやファウンデーションシリーズの萌芽を思わせるモチーフも散見するが、その特徴は全巻通して異星人の登場が減少する点にある。表題作『母なる地球』が宇宙に進出した人類と地球人の対立の危機を描き、『鋼鉄都市』等にその世界観が継承される鍵は、以後作者が創出する最大のガジェット「心理歴史学」が銀河帝国の人類全体に適用できる物語の時空と生命の等質性にあるようだ。統計的世界では例外は弾かれるのである。2023/07/30

sakadonohito

10
短編集。SFもあればファンタジーもある。タイトルにもなっている「母なる地球」は考えさせられるものもあり良かった。日本の昭和時代の知識がある程度ある人に読んでみてもらいたいと感じた。他作品は自分にとって読みやすく感じたのもあれば全く興味が湧かず読みにくいのもあった。おそらくこの収録作品の方が先なのだろうが、なんとなくどこかで読んだことあるような設定や展開と感じることがままあった。いつの時代に書かれた作品かを踏まえた上で読むのがおすすめかもしれません。2023/08/08

スターライト

9
幻の〈アンノウン〉投稿作「著者よ!著者よ!」から、49年発表の標題作まで8篇を収録。シリーズもののミステリの続篇執筆を拒む著者にその登場人物が実際に現れて執筆を迫るという「著者よ!著者よ!」には、その後アシモフの代表作となる〈ファウンデーション〉シリーズのことを思うと思わずニヤリとさせられる。他の収録作品には、その〈ファウンデーション〉やロボット・シリーズへとつながるアイデアが散見され興味深い。特に標題作は、心理的な戦略で未来を”予想”し、あえて負ける戦争を仕掛けていくという発想が面白い。2021/01/13

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