内容説明
唯一食糧を自給できるフィリピンのコロニーから使者として送りだされたラミス少年は、真空中を帆走する生物を操ってアメリカの工業コロニーに辿りついた。あとはロシア人のもとへ赴くだけだ。アメリカ人により開発された超強靱なハイテクワイアーの存在を知った彼は、大胆きわまりない策を実行に移す―軌道上のコロニーをひとつに結びつけるために。気鋭の科学者作家コンビがサスペンスフルに描く、傑作宇宙冒険SF。
感想・レビュー
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レイス
2
宇宙!しかも体一つで! 宇宙のスリルが味わえて面白かった。はじめは帆の付いた架空の生物をヨットのように使って宇宙を渡るわけだけど、その距離にして地球十周以上、時間にして10日間も狭い中一人でだなんて閉所恐怖症になりそう。無重量でもエコノミー症候群になるかな。その次は命綱一本で100キロの距離。今度は開放され過ぎで怖い。推進剤はあるけど命綱が体を切り裂きかねない細さだからやっぱり怖い。最後は25mだけど今度は綱なし。つかむところがあるのかないのか、映画「ゼログラビティ」を連想しながら、ハラハラした。2024/04/27
丰
0
19970731