ハヤカワ文庫<br> 軌道通信

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ハヤカワ文庫
軌道通信

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150111397
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

メルポメネーは13歳。地球‐火星間を巡る小惑星改造船で暮らしている。文章を書く才能は誰もが認めるところだが、おかげで担任の先生に大変な仕事を頼まれてしまった。地球の人たちにここの生活を紹介する本を書けというのだ。さあどうしよう。とまどい悩みながらも彼女は書きはじめた。ほんの一年前に体験した小さな「戦争」のことを…宇宙育ちの少女の心の成長をみずみずしい筆致で描く、さわやかな青春冒険SF。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいちゃっぷ

11
小惑星を住めるように改造した船に住む人々。 彼らの価値観は地球に住む者とは違ってしまうし、長く(人によっては生まれてから)宇宙で暮らすためには、環境に合わせた意識付けが必要ということか。 地球で生まれた人がそこを離れるという事は簡単ではないのだろうなあ。 373ページ 2016/07/30

鐵太郎

8
ガンダム世界に似ています。宇宙に住むスペースノイドと地球人との乖離、戦争、ある目的のために優性学的に生まれ、育てられた子供たち。価値観の違いと新時代への対応の仕方の違い。そうか、近未来SFってそういう方向に収斂していくのか、などと考えました。 それでいいのかな?2007/03/04

spica

2
小惑星(船)に住む少女が、地球人に送るレポート、という体裁の物語。大人が子どもの口調で文章を書くと違和感があるな……と思いつつ読み進める。船生まれの子どもは、価値観も能力も地球人とは異なる。地球からの転校生との対立でその違いを浮き彫りにし、地球を懐かしむ主人公の母親も絡めることで、故郷・地球と新世界はどちらがいいのか、を考えさせられる。設定では2025年。あと10年でここまで進むかは分からないが、宇宙に飛び出すなら柔軟な思考が必要だと感じた。2015/06/25

まなな

1
タイトルと自由落下と子供というのが「自由軌道」と似てて混同してたので再読 軌道といっても太陽の軌道だった 最初つまらないと思うんだけど宇宙船の真実とかわかってきて面白くなる でもこの舞台2025年 いろいろこわいとこもあるな2022/04/25

kh

1
すごい長い間積読本にしていた一冊。最初に思ったほど嫌な話じゃなかった。育った環境が違うと、地球育ちとのあまりの相違にびっくり。彼等の地球に住む人達に対する表現に凹んだ。2013/06/30

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